読者の知りたいこと
本記事はシルバーキングのことをすでにご存知の方に向けたコアな内容の記事です。
しかし、初めて知るという方がご覧になっても楽しめる記事内容になっています。
シルバーキングの大ファンである僕は、販売代理店で勤務経験があり、私物としても数点所有しています。
これらをもとに執筆しますので、シルバーキングファンの方はぜひ最後まで楽しんでいってください。
【私物】僕の所有するシルバーキングの写真(バックル・ZIPPO)
知る人ぞ知るアメリカのシルバースミスブランド「シルバーキング(Silver King)」
日本での流通量は決して多くはありませんが、僕のようなコアなファンは数点所有していることもしばしば。
ここでまず僕の所有しているシルバーキングのアイテムの写真をお見せします。
シルバーキングのアイテムはなかなか画像が出回らないため、ぜひこの機会に見ていってください。
モルガンダラーバックル
僕のコレクションの中でも最もレアで貴重なアイテムです。
アメリカンオールドコインの中でも最も美しいとされるモルガンダラーを埋め込んだベルトバックルです。コインはもちろん本物。
コイン部分はコインシルバー(900/1000)、バックル部分はスターリングシルバー(925/1000)でできています。
後述するミゲル・ダバロス・シニアの時代に制作された物であり、シルバーキングのアイテムとしてはかなり古い部類です。
限定で10個しか制作されなかった物であるため、二度と同じ物には巡り会えないだろうと思っています。
表・裏・横からも眺めてみます。
表には象徴的なモルガンダラーを中心に据え、ブランドアイデンティティである緻密なシルバーエングレービングを施しています。
裏にはモルガンダラーが上下反転させて埋め込んであります。表側に"フェイス"と呼ばれる自由女神像の面を使っていたのに対し、裏側には"リバース"と呼ばれるイーグルの面を使っています。
ここで上下反転させているのはトランプを意識してでしょうか。
他にはブランドロゴとして機能するトランプのキングとSKの刻印、シリアルナンバーを示す9/10、素材を示すSTERLINGなどが見られます。
横から見るとコインが厚く前に出っ張っていることが分かります。
実はこれ、モルガンダラーを2枚使っているためにできた厚みです。だから表と裏でコインの上下の向きが異なるのです。
エングレーブされたシルバーは立体的で高度な彫金技術を感じます。流れるような唐草模様はどの角度から見ても美しく映りますね。
モルガンコンチョベルトに装着
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このバックルの真骨頂はモルガンコンチョベルトに装着したときに発揮されます。
13連のモルガンダラーを埋め込んだベルトに、モルガンダラーのバックルを取り付けると、究極のモルガンコンチョベルトが完成します。
モルガンコンチョベルト自体が超ハイエンドベルトであるにも関わらず、さらにその上を行かんとするカスタムです。
着用するとこんな感じ。
腰回りの重厚感がバイカースタイルを次の次元に誘います。
最高峰のカスタムベルトを堪能したい方はぜひ参考にしてみてください。
ZIPPOスターリングシルバー5面手彫装飾
日本でシルバーキングというと、ZIPPOが最も有名でしょう。
スターリングシルバーのZIPPOに対し、ブランドアイデンティティである緻密なシルバーエングレービングを。
通常のZIPPOでは味わえないシルバーアクセのような雰囲気が楽しめます。
コアなファンの方におすすめです。
シルバーキングのZIPPOの特徴として、購入の容易さと種類の豊富さもあげられます。
実はこのZIPPO、ECショップ、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入が可能です。
おすすめなのは僕が大学時代にアルバイトをしていたZAKKART。ユミトルインポート社が運営するECショップです。
ここは11種類のバリエーションが販売されており、ご自身が気に入ったモデルが購入できます。
彫金界の王様”シルバーキング”を徹底解説
前の章で私物の紹介をしてきました。
ここではそもそも「”シルバーキング”がどんなブランドなのか」についてを徹底解説していきます。
創業者ミゲル・ダバロスSr.は元エドワード・H・ボーリンの職人
エドワード・H・ボーリンとは
エドワード・H・ボーリンとは、EDWARD H. BOHLIN(MAY 12,1895 - MAY 28,1980)が創始したブランドであり、シルバーエングレービングを施したベルトバックルやバックルセットを制作している彫金ブランドです。
ボーリンは、ハリウッド西部劇の全盛期に俳優たちが身につける装飾品を手がけた陰の立役者として、歴史にその名を残しました。
エングレービングバックルが織りなす優美な曲線と緻密な手彫りは”芸術の域”にあり、現在でも数々のハリウッドスターや世界の富豪たちに愛用されています。
ミゲル・ダバロス・シニアとは
ミゲル・ダバロス・シニア(Miguel Davalos Olivarez)とは、シルバーキングの創業者であり、先述した”ウエスタンの巨匠 エドワード・H・ボーリン"の元職人として、ブランドの黄金期を支えた名工の1人です。
1970年代に独立し、カリフォルニア州ロサンゼルスのチャッツワースにて自社ブランド「シルバーキング」を創業。
独立後もボーリン社とは関係があり、ボーリン社の社長ビル・レイノルズのコレクションにて、シルバーキングが制作したことを示す「SK」の刻印がなされたアイテムが見られます。
2016年6月26日に他界。現在は息子であるミゲル・ダバロス・ジュニアが彼の技術を継承し、ブランドを続けています。
現在は息子のミゲル・ダバロスJr.が技術と伝統を継承し、存続
先述したように、現在はミゲル・ダバロス・ジュニアが技術と伝統を継承し、シルバーキングの名を存続させています。
彼は父と同じ素晴らしい技術を持ち、さらには独自性のあるアレンジとして、彫りの深さが強調されるようなデザインを制作しています。
燻を強めに入れ、手彫り線を濃く仕上げた作品は、こだわり派のシルバー好きをも一瞬で虜にします。多くの人が彼の作る作品に魅了されています。
アイテムはアクセサリー、ジュエリー、ZIPPO、バックル、マネークリップなど多岐にわたる
シルバーキングの公式サイトを見ると、アクセサリーをはじめ、数多くのレパートリーが存在することが分かります。
過去のアーカイブを見たい場合には検索してみるしかありません。
シルバーキングについて書かれた記事をピックアップしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
中にはレザー製のベルトも存在します。シルバーのイメージが強かったので、これには僕も驚きました。
日本の販売代理店4選
日本でシルバーキングの流通量は決して多くありません。
手彫りのため量産できないことや、現在ウエスタンがトレンドでないこともあげられますが、販売代理店が数えるほどしかないことも理由の1つです。
ここでは僕の知る販売代理店を4つ取り上げて解説します。
- ALBUQUERQUE
- LEFTY'S LEATHER CRAFT
- 美都商事
- 世界中のwakuwaku集めました(ZAKKART)
ALBUQUERQUE
運営会社は(株)アルバコーポレーション。
東京上野のアメ横にある有名なウエスタンショップです。
レザーとシルバーのコアな専門店といった出で立ちで、全国のウエスタンファンから熱い支持を得ています。
僕はここでパイソンレザーのバックルを購入しています。
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2018年頃まではシルバーキングのZIPPOやマネークリップが並んでいましたが、現在は取扱量はが減っています。
LEFTY'S LEATHER CRAFT
僕の出身県である島根県益田市のウエスタンショップ。
実家のある松江市からは距離があるため、まだ足を運んだことがありませんが、いずれはいきたいと考えています。
電話確認をしたところ、現在はリングの取り扱いがあるようです。
美都商事
運営会社は(株)美都商事。店舗名も同じです。
東京上野のアメ横にあるZIPPOの専門店。
価格が定価よりも安く、ZIPPOをお求めになる人にはおすすめのお店です。
シルバーキングのZIPPOの取り扱いもあります。
ZIPPO SILVER KING シルバーキング 15SLV-1 バッファロースカル スターリングシルバー(純銀製)ジッポー
ZIPPO SILVER KING シルバーキング 26SLV-SKULL&ANCHOR Armor スカル&アンカー スターリングシルバー(純銀製)ジッポー
僕はここでパイソンレザー巻きのZIPPOを購入しています。
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世界中のwakuwaku集めました(ZAKKART)
運営会社は(株)ユミトルインポート。僕が大学時代にアルバイトをしていた会社です。
世界中のwakuwaku集めました:本店、世界中のwakuwaku集めました:イオンモール岡山店、世界中のwakuwaku集めました:倉敷店という3つの実店舗の他、ECショップとしてZAKKARTを展開。
イオンモール岡山店とZAKKARTでシルバーキングのZIPPOを販売しています。
ここのシルバーキングは特に燻が強く出ており非常にカッコイイですよ。
まとめ
本記事をまとめます。
- シルバーキングは知る人ぞ知るアメリカのシルバースミスブランド。僕はモルガンダラーバックルとZIPPOを所有している。
- 展開アイテムはアクセサリー、ジュエリー、ZIPPO、バックル、マネークリップなど多岐にわたる。
- シルバーキングの創業者ミゲル・ダバロス・シニアは元エドワード・H・ボーリンの職人。ウエスタンの巨匠ブランドを支えた職人の1人と聞けばシルバーキングのクオリティの高さに納得する。
- 現在は息子ミゲル・ダバロス・ジュニアが彼の技術を継承し、ブランドを続けている。
- 日本の販売代理店を4つほど紹介した。気になる方はぜひ足を運んでみてほしい。
今回はいつにも増してコアな内容をお届けしました。
本記事でシルバーキングについて興味が湧いていただけたら光栄です。
日本では知る人ぞ知るブランドといった感じですが、世界的には多くのファンを擁する素晴らしいブランドです。
今度はぜひ皆さんご自身の目で、圧巻のシルバーエングレービングを感じてみてください。