読者の知りたいこと
芸能人やアーティストなど、多くの著名人から愛されるライダースジャケットブランドの雄「ルイスレザー」。
2020年頃から日本でブームとなっており、連日多くの人がルイスレザーのジャケットを購入されています。
そんな中で必ずと言っていいほど議論になるのが「サイズ選び」です。
よくライダースのサイズ選びは永遠のテーマだなんて言われますが、実際問題サイズ選びには非常に難しいものがあります。
本記事では、実際にルイスレザー大阪店にて複数のサイズを試着して購入した僕が、サイズ選びについて分かりやすく解説していきます。
【サイズ感】ルイスレザーを試着したときの写真(ライトニングタイトフィット)
本記事で言及するのはルイスレザーの中でもタイトフィットモデルです。
伝統的なレギュラーフィットモデルに比べて、現代的な細身のシルエットをしており、バイクウェアとしてはもちろん、街着としてもカッコ良くキマります。
現在売れているジャケットのほとんどはこのタイトフィットモデルですので、定番中の定番ということになります。
これから購入される方の参考にもなると思います。
僕の体格は身長172cm、体重73kg、肩幅42cm、胸囲94cmです。
中肉中背よりもややゴツめの体格と言えます。
元々ボクシングをしていたことや、日々の仕事で重い鞄を持ち歩くことから、肩幅が広く、胸筋が発達しています。
ルイスレザーのライダースは体重10kgでワンサイズ変わると言われている(東京店のスタッフ談)ので、そのことも参考にしながら次の試着写真をご覧ください。
サイズ38を試着
サイズ38(Mサイズ相当)を試着したときの写真です。
肩幅と胸囲が小さいですね。方の骨は収まっていますが、肩の肉が袖部分に出てしまっています。
横につっぱり線が入っており、これもサイズが小さい証拠です。
また、裾巾の余裕もなく、ジャケットがTシャツを噛んでしまっています。
インナーにニットを着ると、より窮屈に感じました。
フロントジッパーをギリギリ閉められるサイズ感です。
裾巾はカスタムオーダーで広げることができますが、肩幅、胸囲、身幅は変えられないため、僕には38は小さいということになります。
172cmくらいの方だとサイズ38を選ばれる方が多いイメージでしたので、この結果は意外でした。
ライダースは肩幅と胸囲で合わせるウェアなので、ここが合っていないのは原則NGです。
ただし、パンクロッカー風のスキンタイトなサイズ感を好まれる場合は、この着方もアリです。
サイズ | CHEST
(胸囲) |
SHOULDER
(肩幅) |
HEM
(裾周り) |
LENGTH
(着丈) |
SLEEVE LENGTH
(袖丈) |
38 | 104 | 44.5 | 99 | 64.5 | 66 |
サイズ40を試着
サイズ40(Lサイズ相当)を試着したときの写真です。
肩幅、胸囲、身幅、裾巾どれも合っています。
ルイスレザーはバイクウェアなので、袖が長めに作られています。カスタムオーダーで袖丈をカットして適切な長さにすると良いでしょう。
また、着丈の違和感はそれほど感じませんが、スタンダードなサイズ感からすると若干長いです。ベルトが隠れるくらい(動くとベルトがチラチラ見えるくらい)が理想とされているので、ここも少しカットした方が良いでしょう。
カスタムオーダーで袖丈と着丈を短くしますので、完成したジャケットはよりジャストな印象になると思います。
インナーにニットを着ても十分動きやすく、冬場の活躍にも期待ができます。
ジャストサイズということで、サイズ40に決定しました。
172cmでサイズ40というのは意外でしたが、寸法を見ると納得です。
ルイスレザーのジャケットにおいて、サイズごとに寸法が大きく変わるのがCHEST(胸囲)です。SHOULDER(肩幅)の寸法がサイズごとに1〜1.5cmしか変わらないなのに対し、胸囲は4〜6cm変わってきます。
サイズ | CHEST
(胸囲) |
SHOULDER
(肩幅) |
HEM
(裾周り) |
LENGTH
(着丈) |
SLEEVE LENGTH
(袖丈) |
40 | 110 | 46 | 104 | 65 | 66.5 |
サイズ42を試着
サイズ42(XLサイズ相当)を試着したときの写真です。
42になるとさすがに大きいですね。ところどころにひだが入っており、革にテンションがかかる箇所が全くありません。こうなると革ジャンらしさも失われます。
肩、胸囲、身幅にゆとりがありすぎるため、全体的にダボっとしていて、野暮ったく見えてしまいます。
サイズ | CHEST
(胸囲) |
SHOULDER
(肩幅) |
HEM
(裾周り) |
LENGTH
(着丈) |
SLEEVE LENGTH
(袖丈) |
42 | 115 | 47.5 | 108 | 65.5 | 67 |
【サイズ表】ルイスレザーのサイズ選びは肩幅と胸囲を基準に(ライトニングタイトフィット)
まずは僕のルイスレザーライトニングタイトフィットモデルのサイズ表をお見せします。
先述したように、僕の肩幅は42cm、胸囲は94cmです。
ヌード寸法ちょうどのサイズを選んでしまうと、着用時に身体を動かすことができません。第一革の厚みもありますので、着脱すら難しくなるでしょう。
したがって、捨て寸を約5cm取り、身体が動くだけの余裕を作ります。よくスーツ店で言われる肩のつまみや、身幅の拳1つ分の余裕がこれに相当するものです。
このヌード寸+5cmのサイズに最も近いものが、選択すべきジャケットのサイズとなります。
ヌード寸法とは
衣類を着用していない状態で測った身体の実寸サイズのことを指します。
製品の寸法ではなく、着用者自身の体の大きさであり、サイズ選ぶ際の基準となります。
※今回は薄手のTシャツの上から採寸していますので、厳密なヌード寸法とは異なります。それでもサイズ選びの結果には影響しません。
ルイスレザーのサイズを選ぶ上で考慮すること
ルイスレザーのサイズを選ぶ上で考慮しておくこべきことがあります。
あなたがライダースを着用する上での前提条件となりますので、スタッフの方とも相談しながら決めると良いでしょう。
ホース、カウ、ベジカウはほとんど伸びない
「革は伸びるから小さめサイズを選んでOK」という言葉をよく耳にしますが、これは革によります。
ルイスレザーのホース、カウ、ベジカウはほとんど伸びませんので、ご注意ください。伸びるとしたらシープスキンですね。
ただし、着込むことで腕には蛇腹が入り、腕を曲げやすくなるなど、革が馴染んで着やすくなることは事実です。
したがって、ホース、カウ、ベジカウは新品時のサイズ感で合わせて問題ありません。
シープの場合も、伸びるとは言っても若干なので、基本的には新品時のサイズ感を参照するのがベターです。
バイク、バンド、街着などの着るシーンを想定する
ライダースを着る理由は人によって様々です。
バイクウェアとして、バンド衣装として、または街着として。
それぞれのシーンごとに適切なサイズ感が変わることも考えられます。
ライトニング、サイクロン、ドミネーター、コルセアなどの定番モデルには、アクションプリーツがありません。
バイクに乗る場合には、肩幅が適切なサイズ感でないと、運転に支障が出てしまいます。
バンドをする人も同様で、激しい動きが求められるシーンがある人は、そのことも念頭に置いてサイズを選ぶべきです。
2024年現在はジャストサイズが主流
近年日本で起こったライダースジャケットブームは、およそ2014年頃から始まりました。
ブーム初期には、著名人だと三代目JSBやBIGBANGが、ファッションデザイナーだとエディ・スリマンらが、ライダースファッションシーンを牽引していたこともあり、細身でタイトなシルエットが好まれていました。前を開けて着ることを前提にしたサイズ感や、腕を通さずに肩がけする着こなしがよく見られた時期です。
ただし、2024年現在ではジャストサイズが主流となっています。
特にルイスレザーだとフロントジッパーを上まで閉める着こなしが注目を集めています。
このように、時代ごとにライダースのサイズ感のトレンドも変化しています。
トレンドを追うのか、それとも自分流の信念で選ぶのか、このあたりもサイズ選びの際に重要となる価値観です。
ルイスレザーを買うならカスタムオーダーがおすすめ!
僕は基本的にカスタムオーダーをおすすめしています。
別途料金がかかりますが、ご自身の身体に合わせてジャケットを作ってくれるブランドはそうそうないので、せっかくルイスレザーで購入するのであれば、ぜひカスタムオーダーをしてみてください。
「ここがもう少しこうだったら良いのになぁ。」という悩みを解決する、まさに痒いところに手が届くサービスになっています。
ルイスレザーで最もカスタムの要望が多い箇所が「袖丈」です。
バイクウェアということもあり、デフォルト(吊るし)では長めに作ってあります。着込んでいくと蛇腹が入ることで革が上がり、若干短くはなりますが、まだまだ長い寸法です。
また、ルイスレザーのライトニングとサイクロンは、ベルトが隠れるくらいの着丈がベストとされています。着丈も長くしたり短くしたりできますので、理想の丈感に仕上げることができますよ。
体を鍛えていて逆三角形の体型をしている人は、裾幅を詰めることも可能です。詰める場合は5cm〜、広げる場合は1cm〜となっていますので、ご自身の体のバランスを見ながら整えると良いでしょう。
他にもレザーカラー、裏地、パッチ形状、ジップテープの色、インナーポケットなど、各パーツもお好きなものに変更できます。
デメリットをあげるなら現在1年半待ちという点。
非常に長いですね。それだけ人気が高いということでしょう。
ただし、オリジナリティを求める人であれば、1年半待つだけの価値を感じられると思います。
Schottのワンサイズ上を選ぶ人が多い
「ライダース好きならば一度は袖を通したことがある。」、そんな言葉まであるアメジャンブランドの雄「Schott」。
日本では「アメジャンの代表格はSchott、ロンジャンの代表格はLewis Leathers」というように、2大ブランドとして考えられています。
SchottにもONESTAR TALLという、ルイスレザーのタイトフィットと似た立ち位置のモデルが存在するため、両ブランドを比較してみます。
僕の場合、Schottはサイズ38でも全然着られました。
Schottは肩幅が狭く、身幅が広いシルエットなのに対し、ルイスレザーは肩幅から身幅にかけてストレートなボックスシルエットです。
Schottのサイズ38は身幅に余裕があり、さらには肩にアクションプリーツが設けられています。これにより38でも肩周り、胸周りがキツくなることなく、十分な可動域が確保されています。
サイズ40だと肩幅と胸囲はよりフィットしていますが、身幅が余っている印象です。
このことから、ルイスレザーのサイズ40は、Schottの38と40の間(いわばサイズ39)に相当することが分かります。
ルイスレザー東京店のスタッフの方も「ルイスレザーはSchottのワンサイズ上を選ぶ人が多い」とおっしゃっていましたので、あくまで傾向ではあるものの、サイズ選びの際に参考にできます。
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Schottライダースのサイズ選びは肩幅・胸囲・身幅を基準に!試着画像とサイズ表で解説!【ONESTAR TALL】
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まとめ
本記事をまとめます。
永遠のテーマであるライダースのサイズ選びについて解説をしてきました。
実体験と理論的に執筆しましたので、多くの人の参考になるのではないかと思います。
ぜひ本記事を参考にルイスレザーに足を運んでみてください。
きっとご自身にぴったりの一着に巡り会えます。