読者の知りたいこと

男心をくすぐるアイテム「バイカーズウォレット」。
どのブランドがオススメかと聞かれたら、私は間違いなく「FUNNY」と答えます。
実際にFUNNYのライダースウォレットを約7年愛用した私が、その理由を解説します。
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FUNNYの名作「ライダースウォレット」の特徴をまとめてみました
まずはFUNNYのライダースウォレットがどんな商品なのか、その特徴をまとめて解説します。
大阪のウエスタンブランドが作るMADE IN JAPANの品質
FUNNY(ファニー)とは、アメリカのカウボーイ&インディアンの文化を中心としたアメリカの伝統的スタイルを持つ商品を提供するレザーアイテムブランドです。
創業は1969年。大阪府東大阪市に本社・工場を持ち、職人さんが手作りでクラフトを行うMADE IN JAPANブランドです。
ネイティブアーティストブランドや国内外のアパレルブランド、さらにはFUNNYから独立された職人さんのオリジナルブランド「Western Leather」も取り扱っており、レザーアイテムだけでなく、アクセサリーやアパレルにも展開しています。
そんなFUNNYの数あるアイテムの中で、最も代表的でアイコン的存在なのがこの「ライダースウォレット」です。
FUNNYの財布にはビジネスシーン等でも違和感なく使えるシンプルなものも存在しますが、根強いファンは専らこのライダースウォレットをリピートしている印象です。
私自身FUNNYの大ファンであり、、次の財布もFUNNYのライダースウォレットを選ぶだろうなと思います。
そのくらいの名作であり、歴史もあるアイテムなのです。
その見るもの圧倒するクオリティは、日本の職人さんによって生み出されています。
丁寧な縫製、堅牢な作り。それこそがFUNNYのライダースウォレットを人気たらしめる所以なのです。
バイカーにもおすすめ!無骨なデザインと高い耐久性!
ライダースウォレットという商品名ですが、一般的には「バイカーズウォレット」と呼ばれるタイプの長財布です。
名を冠しているように、バイク乗りにはおすすめの財布となっています。
特徴として、下のものがあげられます。
- 分厚いレザー
- 大きなフラップ
- フラップを留めるコンチョ
- ウォレットチェーン
ジーンズのバックポケットに入れたままバイク乗ることを想定しています。
グローブをはめた状態でも開閉しやすい大きめのフラップ。
それを留めるコンチョが男心をくすぐる。
さらにはウォレットチェーンがコーデのアクセントに。
このように、バイク乗りに適した財布を突き詰めて行くと、無骨なデザインと高い耐久性に行き着きます。
もちろんバイク乗り以外の人でも大丈夫!普段使いでも上にあげた特徴は役に立ちます。
優れた収納力!お札100枚、カードポケット10ヶ所!
FUNNYのライダースウォレットの特徴として、収納力の高さがあげられます。
その収納スペース、なんとお札は100枚、カードポケットは10ヶ所にのぼります。
これだけあれば普段使いから旅行まで困ることはありません。
レザーの種類が非常に豊富!
後ほど1つ1つ紹介しますが、FUNNYのライダースウォレットは随一のレザーラインナップを誇ります。これほどの種類は他ブランドではなかなかやっていないでしょう。
その理由はFUNNYの仕入れルートの太さ。
常に一級品の革を仕入れられる体制が確立されており、年々仕入れが困難になっているエキゾチックレザーなども、安定して仕入れることができるのです。
革の品質も素晴らしく、他ブランドでよく言われる「最近は革の質が落ちた。昔の方が革の質がよかった。」という悪い評判は一切聞いたことがありません。
そのくらいに絶大な信頼が寄せられているレザーブランドです。
経年変化&カスタムで自分だけの財布に!
こちらも後ほど紹介しますが、FUNNYのレザーは経年変化も魅力的です。
私の財布は約7年使っていますが、まだまだ現役で、これからも一層の変化を楽しめそうです。
また、カスタムパーツが豊富なのも嬉しいですね。
長持ちする財布ですから、飽きやすい人でも気分を変えて使うことができます。
そしてこのカスタムパーツも経年変化するため、財布全体で変化を楽しむことができます。
FUNNYのライダースウォレットに使われているレザーの種類
FUNNYのライダースウォレットに使われているレザーの種類を下に示します。
見ての通りものすごいラインナップですね。
1つ1つ画像付きで特徴を解説ます。
- ブライドルレザー
- ラティーゴレザー
- ツーリングレザー
- エクストラシュリンク
- タタンカ(アメリカンバイソン)
- コードバン
- ダイヤモンドパイソン
- エレファント
- スティングレイ
- オーストリッチ
- クロコダイル3種
- 窪田クラフト
ブライドルレザー
プレーンタイプに採用されています。
馬具に使われてきた伝統的なレザーです。
一般的にブライドルレザーというと、蝋が白く表面に浮き出た革をイメージされる方が多いと思いますが、FUNNYの場合は違います。蝋の浮き出しはありません。
アメリカの風土でしか生み出せない野性味溢れるアメリカンブライドルという革を使っています。
通常のブライドルレザーが紳士用バッグに使われるような上品なイメージなのに対して、FUNNYのアメリカンブライドルはワイルドな雰囲気です。
フルベジタブルタンニン鞣しなので、経年変化が表れやすく、使い込むほどに色艶が増していく楽しみがあります。
FUNNYではタンとブラウンの2色展開で、特にタンは飴色に育っていく経年変化が魅力です。
ラティーゴレザー
プレーンタイプに採用されています。
アメリカの西部開拓時代に開発された高級皮革です。アメリカの過酷な風土に耐えられるようにオイルを多く含んでいます。そのため使い込むうちに自然と艶や深みを増していきます。
FUNNYではブラックとバーガンディの2色展開です。
私が使っているのがラティーゴレザーのブラックです。
肉厚で堅牢な革ですね。オイルドレザーなので使い込むごとにツヤが増します。
ブラックを選んだ理由として、私が好きなライダースジャケットに合わせやすいと考えたからです。
そしてシンプル。ビジネスにが向きませんが、カジュアルファッションならば対応の幅が広いと考えます。
ツーリングレザー(カービングレザー)
カービングタイプに採用されている、打刻専用の革です。
熟練の職人がハンドカービング、フェザーカット、バスケットスタンプを施し、模様のある商品に仕上げます。
打刻専用ということもあり、やや硬く、目のしまった印象です。仕上げにコーティングするため新品時には光沢が感じられます。
FUNNYではタンアンティーク、ブラウンアンティーク、ブラックの3色展開です。
エクストラシュリンク
シュリンクレザータイプもあり、FUNNYではエクストラシュリンクと呼んでいます。
コシと柔らかさを両立したレザーで、そのナチュラルな風合いは女性にもおすすめです。
水や傷に強いのも好ポイントですね。
シボは天然の模様であり、型押しではないため、個体によって均一ではありません。質感を選びたい方は店舗での購入をおすすめします。
カラー展開はブラック、バーガンディ、グリーン、ブルーの4種類。
タタンカ(アメリカンバイソン)
タタンカはアメリカンバイソン(バッファロー、水牛)の革で、平原インディアンの言語で「タタンカ=大いなる生き物」と呼ぶことからFUNNYでもそう呼称しています。
アメリカンバイソンは西部開拓期まで平原インディアン達の生活に深く関わっていました。食肉、皮革をはじめとするそのほとんどを無駄にすることなく生活のために利用していました。
タタンカレザーは自然な艶感とワイルドなシボ感を併せ持ち、どこか大平原のゆったりとしたあたたかみを感じさせるレザーです。
カラー展開はブラックとブラウンの2種類。定番カラーでありながらも、通常の牛革にはない個性的な雰囲気を放ちます。
コードバン
馬の臀部(コードバン)の皮革を使用。一頭から極僅かしか取ることができない、言わずと知れた高級皮革です。
世界的にも生産できる会社が限られる希少な革ですが、 FUNNYは日本で数少ないコードバン製革を行えるタンナーと取引があり、圧倒的なクオリティの革を継続的に扱うことができます。
カラー展開はブラックとブラウンの2色。
ブラックは定番中の定番。コードバンの美しい艶を最も引き立てことのできるカラーです。
ブラウンはなんとも上品な色合い。英国紳士を彷彿とさせる、深く、引き込まれるようなカラーです。
ダイヤモンドパイソン
エキゾチックレザーの代表格「ダイヤモンドパイソンレザー」です。世界最長の蛇であるアミメニシキヘビの革を使用しています。
その特徴はひし形模様が連続的に並ぶ唯一無二の柄にあります。
個体差が激しいため、できれば店頭で柄を見て、好みの商品を選びたいですね。
経年変化も魅力的で、使い込んでいくと白→黄土色→薄茶色に変化していきます。
近年価格が上昇しているレザーの1つです。
本ブログでは蛇革の総括記事をアップしています。ぜひご覧ください。
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パイソンレザーの徹底解説!蛇革の種類、艶とマット、腹割と背割、めくれ、経年変化、手入れ、風水など
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エレファント
エキゾチックレザーでは定番の「象革」です。
美しいシボやシワ、粒状の表面テクスチャーを持ちます。近年価格が上昇しているレザーでもあります。
カラー展開はグラファイト(グレー)、ブラウン、ブラックの3種類。
象のイメージを強く引き立てるグラファイトカラーに加え、マットな革質がバッチリ似合うブラックとブラウンというカラー展開が魅力です。どれもカッコイイです。
黒や茶のライダースウォレットは他のレザーからも出ていますが、あえて象革を選ぶのも粋な選択ですね。
使い込んでいくと粒が寝て、ツヤ感が増していくという唯一無二の経年変化を見せます。
スティングレイ
アカエイ(別名ガルーシャ)というエイの革です。
牛革や馬革といった革の主成分はタンパク質ですが、スティングレイの主成分はカルシウムです。
磨かれた石のような粒状の鱗が独特なレザーで、”泳ぐ宝石”の異名を持ちます。
「スターマーク」と呼ばれる光を感知する器官は1匹から1つしか取れず、革製品を作る際にシンボルマークとしての役割を果たします。
もちろんFUNNYのライダースウォレットにも中央に配置され、他のレザーとは一風変わった個性的な印象にしています。
石という表現からも分かる通り、硬質で丈夫なレザーです。
バイクシーンという過酷な状況でも長年活躍してくれるでしょう。
オーストリッチ
野生的でありながらどこかエレガンスを感じさせる高級皮革「オーストリッチ」。鳥類最大の鳥である「ダチョウ(駝鳥)」の革です。
羽毛を抜いた後の丸みのある突起した軸痕(クイルマーク)が最大の特徴で、用途としてはビジネスバッグや婦人用バッグなどが多いイメージです。
このオーストリッチで作ったライダースウォレットには、アメカジアイテムらしからぬ上品さや可愛さが感じられます。
カラーはブラックのみ。過去にはグリーンやブラウンもラインナップされていましたが、近年見なくなりました。特にグリーンはオーストリッチの代表的なカラーリングであるため、廃盤が悔やまれます。
クロコダイル
FUNNYの目玉レザー。最高級エキゾチックレザー、革の王様、革のダイヤモンド…など、数々の異名を持つ最高級皮革です。
実はFUNNYからは大きく2種類、限定シリーズを含めると3種類のクロコダイルレザーが存在します。
- ホーンバック(ナイルクロコダイル)
- テール(ポロサスクロコダイル)
- フラップ部立ちウロコホーンバック
購入時に間違えることのないように、それぞれ解説いたします。
ホーンバック(ナイルクロコダイル)
FUNNYのライダースウォレットと言えばコレ!というほどの目玉です。
プレーンタイプと並んで、FUNNYの提案するバイクシーンを象徴するアイテムです。
その最大の特徴は「背中の革」を使用していること。
クロコダイルの背中にあるゴツゴツとしたウロコを使用し、ワニらしさを最大限に魅せたレザーです。その荒々しさは見る者を圧倒します。
カラー展開はブラックとナチュラル(ホワイト)の2種類。
ナチュラルは経年変化により徐々に色が濃くなり、ベージュがかったグレーへと変化します。
後述するテールと比べて7万円以上高い(2023年10月現在)ですが、何十年と使える財布なので、それ以上の価値があると思いますよ。
ハイブランド買うととんでもないか価格ですが、FUNNYはリーズナブルかつそれを上回るクオリティで提供しています。
テール(ポロサスクロコダイル)
尻尾の革を使用。竹状のウロコ形状が特徴です。
ハイブランドでもよく見る革のため、エレガントさと荒々しさの両方を感じられます。
10万円台という破格の価格設定と、圧倒的なクオリティがFUNNY's MADE IN JAPANの真骨頂です。
カラー展開はブラックとブラウンの2種類。
どちらを選んでも間違いない。そう言える商品ですね。
フラップ部立ちウロコホーンバック
- El Doradoシリーズ
- MAGIC HOURシリーズ
- The Dragonシリーズ
FUNNYライダースウォレットの象徴たるクロコダイルは、限定アイテムを発売することがあります。
過去に限定シリーズとして、「エルドラードシリーズ」、「マジックアワーシリーズ」、「ザ・ドラゴンシリーズ」が発売されました。
ホーンバックを原型としつつ、フラップ部分のウロコが立ちあがった究極のクロコダイルウォレットでした。
カラーも非常に個性的で、
エルドラードは黄金にも見える深いグリーン。まるで野生のワニを連想させます。
マジックアワーは多義的な色の解釈が可能なパープル。ウロコとウロコの溝をブルーに染めることで青紫にも、光に当たることで明るい紫にも見えます。なんとも不思議なカラーです。
ザ・ドラゴンは辰年にちなんだカラーです。ワニ革を龍の鱗と見立てて幻想的なグリーンに仕上げています。素晴らしい発想力ですね。
発売時期も短期間なため、欲しい方は売り切れる前に購入することをおすすめします。
窪田クラフト
最後に紹介するのが圧巻のカービング技術を駆使して作られた「窪田クラフト」。根強いファンがいるFUNNYの最高級ラインです。
1960年代、まだ道具も資料もままならない時代から実力を発揮し、日本のレザーカービング界のプロ、第一人者というポジションを持つ窪田敦司氏。元FUNNY工場長でもあります。
彼の作る立体感のある作品は、アリゾナスタイルやシェリダンスタイルなどのアメリカの伝統的スタイルとマッチします。
独立後はFUNNYのみならず、後述するKC'sでも作品作りに関わっています。
FUNNYのライダースウォレットに使われていないレザー(廃盤・他社品には存在)
FUNNYのライダースウォレットは実に様々なレザーを使って作られていることが分かりました。
しかし、中には今はもう使われていない、元々使われていないレザーが存在します。
ここでは、それらの革の種類についてもお話しします。
- ガラガラヘビ
- リザード
- ハラコ
- センザンコウ
- シャークスキン
- キリン
ガラガラヘビ(ラトルスネーク)
北アメリカの毒蛇「ガラガラヘビ(=ラトルスネーク)」の革です。
日本にもいるマムシの仲間になります。
全長0.8〜1.8mと大きくないため、財布などの小物や、ウエスタンブーツのアッパーなどの比較的小さい商品に使われます。
アメリカの文化に深く根差しており、ウエスタンファッションには欠かせないレザーなのですが、FUNNYでは廃盤、他メーカーでもすっかり見なくなりました。
ガラガラヘビは養殖されておらず、革の流通量は多くありません。
また、開発による生息地の破壊や、毒蛇駆除の対象になることで自然界でも個体数を減らしています。その影響で新しく商品が作られることが少なくなりました。
もしガラガラヘビを使ったFUNNYのウォレットが欲しいという方は、中古市場で探すことになります。
リザード
こちらもエキゾチックレザーの定番「トカゲの革」です。
FUNNYでも過去にリザードレザーでライダースウォレットを作っていた時期がありますが、今はもう作っていません。
オールブラックかトカゲ柄を残した仕上げかで大きく印象が異なるのが非常に面白いレザーですが、同じ爬虫類であるパイソンやクロコダイルの人気に押されたのかもしれません。
ハラコ
牛の胎児の革です。
出産できなかった牛の胎児から取られた革であり、胎児であるが故に面積が小さいことから、高級皮革とされています。
FUNNYでも過去にハラコを使ったライダースウォレットが発売されていましたが、今はもうありません。
流通量の少なさから廃盤となったと思われます。
センザンコウ
松毬状に美しく並んだ鱗が特徴のレザー「センザンコウ」レザー。
センザンコウは世界で唯一ウロコを持つ哺乳類であり、アジアやアフリカに生息します。
よく「アリクイ」と間違われますが、アリクイは中南米に生息し、後述する絶滅の危機に瀕しているとは考えられていません。
世界でもトップクラスに密猟・乱獲が多く、全8種が絶滅危惧種に指定され、ついにはワシントン条約で国際取引が禁止されました。
輸入自体が不可能になったため、FUNNYだけでなく、他メーカーからもセンザンコウの商品が新しく出ることはありません。
シャークスキン
エキゾチックレザーの中でもあまり見られない革です。
後述するSAAD(サード)からはバイカーズウォレットが発売されていますが、FUNNYでは革ですら使われていません。
細かな帯状のシボが特徴的で、溝の深さが個体ごとに異なるため、1つとして同じものはありません。
密な筋繊維を持ち、しなやかで丈夫、傷がつきにくという性質を持ちます。
密な繊維のおかげで多少水に強いのも良いですね。
革製品は仏事では敬遠されがちですが、海水の塩で清められているという理由で、冠婚葬祭や品格を重んじる式典などでも使用できるとされています。
キリン
FUNNYで革の取り扱い自体はありますが、ライダースウォレットには使われていません。
他メーカーでも見たことがありません。
エキゾチックレザーの中でもシャークスキン以上にマイナーな革です。
FUNNYの経年変化(エイジング)サンプル6選
上質な革財布と聞いて気になるのが経年変化(エイジング)。
ここでは私物1点と撮影協力をいただいた5点を紹介していきます。
私が約7年使った経年変化サンプル
私が実際に約7年使っているラティーゴレザー(ブラック)のライダースウォレットをお見せします。
- 新品時
- 約7年使用
新品時はマットな質感でしたが、使い込んでツヤが出てきました。
ナチュラルなレザーのため、傷もややつきやすいのですが、それが良い味を出しています。
他にもシルバーコンチョの経年変化やステッチの汚れも経年による渋さを感じさせます。
7年経っても全くヘタらない圧倒的な耐久性に、改めて感心させられます。
あと10年くらいは持ちそうだなと思っています。
財布は常に持ち運ぶものなので、長年の時を共にする相棒になりつつありますね。
ショップスタッフさんが長年使った経年変化サンプル
計5つを撮影協力いただきました。
撮影協力をいただいたピュアドール様、シルバーイーグル様には感謝です。
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それぞれ解説していきます。
ブライドルレザーの経年変化
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1つ目がブライドルレザーの経年変化。
ピュアドールのスタッフの方が10年以上使われたものです。
元々タンカラーでしたが、経年で綺麗な飴色に。
やはり変化を大きく味わうならタンカラーがベスト。
ツーリングレザーの経年変化
次はツーリングレザーの経年変化
2つ目に紹介するのは廃盤のフラワークラフトの経年変化。
こちらもピュアドールのスタッフの方が10年以上使われたものです。
こちらも元々タンカラー。
裏側の色の変化がめちゃくちゃ渋いですね。お手本にしたい一品。
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3つ目に紹介するのはフェザーカットの経年変化。
シルバーイーグルに保管されているエイジングサンプルです。
全体的にツヤが増すことで、模様がよりクッキリと見えるようになります。
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コードバンの経年変化
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4つ目は貴重なコードバンの経年変化サンプル。
シルバーイーグルに保管されているエイジングサンプルです。
コードバンのクリアな銀面を保ったままツヤが増しています。
所々色合いにムラが出ることで新品にはない唯一無二の表情に。
ホーンバッククロコダイルの経年変化
5つ目はこれまた滅多にお目にかかれないホーンバッククロコダイルの経年変化サンプル。
シルバーイーグルのスタッフの方が私物して長年愛用されたもの。
元の色は白っぽいナチュラルでしたが、経年により見事なエイジングカラーに。
何とも表現し難い独特の色合いがたまりません。
非常に美しい...。
豊富なカスタムパーツが存在!自分だけの組み合わせができる
バイカーズウォレットの魅力の1つとして自由なカスタム性があげられます。
もちろん、FUNNYのライダースウォレットもカスタムが可能です。
FUNNYからはカスタムパーツとしてコンチョやウォレットチェーンが多数発売されているため、自分好みのアレンジが可能です。
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私のライダースウォレットは1$モーガンコンチョとパイソンレザーウォレットレーン(廃盤)でカスタムをしています。
コンチョ
コンチョのおすすめは2つあります。
それはリアルオールドコインとビクターです。
リアルオールドコインとは、その名の通り昔アメリカで実際に使われていた銀貨をコンチョに加工したものを指します。
アメリカで最も美しいコインと名高い1$モーガン(モルガンダラー)や、アメリカ古銭の代表格50¢ケネディハーフダラーがあげられます。
どちらもコインシルバーと呼ばれる900/1000(銀の含有率90%)です。
ケネディハーフダラーの方は、1964年製作のコインシルバーに加え、シルバークラッドと呼ばれる400/1000のものも存在していましたが、今はもうFUNNYから発売されていないようです。
FUNNYではグレードの良いコインのみを使用しており、柄がはっきり残っているのも良いですね。
ビクターコンチョもおすすめです。
今は無きビクターというサドルメーカーで使用されていた装飾用のコンチョがデザインソースです。
素材はスターリングシルバー925/1000ですが、10年くらい前はブリタニアシルバー950/1000で作られていました。途中で仕様が変更になったようです。
31mm径(ケネディサイズ)と37mm径(モーガンサイズ)があります。
注意点があります。
それはコンチョによって径が異なり、ライダースウォレット本体にも径が31mm用フラップと37mm用フラップがあることです。
標準サイズは31mm用ですが、モーガンコンチョを取り付けたい場合にはライダースウォレット本体も37mm用を買わなければいけません。
価格は同じですが、37mm用は標準ではプレーンタイプ(ブライドル、ラティーゴ)しか取り扱いがないため、他のレザーの場合はオーダーになります。
ここを間違えないようにしましょう。
ウォレットチェーン(ウォレットレーン)
ウォレットチェーンもカスタムパーツの1つです。
購入時には「EVO3」よいう鋼鉄製のチェーンが標準で付属します。
チェーンには純銀製(シルバー製)、真鍮製、革製などの種類があります。
個人的におすすめなのが16本のレザーで編み込んだ「LEATHER WALLET REIN 16-50」。
革製なので金属製のようにいかつくならず、カジュアルに持つことができます。革の経年変化が楽しめるのも良いですね。
カラー展開もタン、ブラウン、ブラックと合わせやすいです。
ドロップハンドル
ウォレットとウォレットチェーンを繋ぐリング状のパーツをドロップハンドルと言います。
これをシルバー925に変えてウォレットをグレードアップするのも良いですね。
ドロップハンドルのカスタムは敷居が低く、ここから始める人が多いのです。(FUNNYスタッフ談)
バレルスナップ
ライダースウォレット購入時には同レザー&同コンチョのキーホルダーが付属します。
バレルスナップと呼ばれる鍵をホールドするパーツを交換することができます。
スナップボタン
キーホルダーのスナップボタンをシルバー製コンチョにするカスタムも定番です。
購入時はカシメ仕様であり、変更できないと思いきや、さすがはFUNNY。やはりカスタムできました。
このカスタムは店舗でないとできませんが、カシメを壊して、コンチョとワンウェイスナップパーツを取り付けることでカスタムできます。
私はオールドコイン(コインシルバー900/1000)を選択。シルバーパーツを増やして高級感を高めていきたいですね。
- 標準のスナップボタン
- シルバーコンチョに交換
社外品パーツでカスタムも可能
FUNNY純正だけでなく、社外品もカスタムに取り入れられます。
お気に入りのコンチョやウォレットチェーンがあれば、それらを組み合わせることで自分だけのオリジナルウォレットを作れます。
僕がカスタムで使用している社外品パーツはALZUNIのピースダラーコンチョ。
モルガンダラーと同じシルバー900/1000の銀貨で、美しい絵柄が特徴です。
サイズが38mm径とモーガンコンチョとほぼ同じなため、37mm用フラップにぴったり取り付けられます。
FUNNYのライダースウォレットの評判・口コミ
FUNNYのライダースウォレットは特徴の強い財布です。
人によって評価が分かれますので、ポジティブな意見とネガティブな意見を紹介します。
良い評判・口コミ
所持して8年になるFUNNYの長財布をミンクオイルで久々メンテ🙌🏻
元々の造りも良いのだろうけど、汗が染み込むのが嫌で常にバッグに入れてるからまだまだ綺麗😌
かさばっても重くても使い続けてる大事な宝物です✨ pic.twitter.com/CTiiPGvzGH— せゆ☆10 FELICITA (@celu_itfm) January 8, 2022
造りを評価するコメントです。
8年使い続けているという宝物とのこと。
何だかんだfunnyの財布が一番長持ちするな。いい感じに育ってきた( ˙-˙ ) pic.twitter.com/apbMkAIPiw
— のす (@nosFXDX1450) June 12, 2019
長持ちするというコメントです。
やはり耐久力の高さは抜群ですね。
8年使い込んだfunnyの財布。ずっと使い続けるつもりやったけど俺の尻の形に変形して中のカード類が曲がってきてもーた。同じ財布がまだラインナップにあったので購入。この2つ、同じ財布なんですよ。これから8年。49歳まで使います。 pic.twitter.com/CbKCwofGW7
— がんもϵ( 'Θ' )϶ (@with_ganmo) March 13, 2020
8年使い込んで、全く同じものをリピートしたというお方。
使っていた方を見てもまだまだ使えそうですね。
愛用の財布。FUNNYのコンチョもかっこええ。#EOSRP pic.twitter.com/pNhrkiJFzb
— me (@jaguars_10) December 3, 2022
ビクターコンチョにカスタムしていますね。
コメントにもあるように、カービングレザーとビクターの組み合わせがハイエンドでかっこいいです。
悪い評判・口コミ
男性から言われた意見
- 大きすぎる。
- バイカー向け感が強い。
- トレンドではない。
- ビジネスシーンには不向き。
女性から言われた意見
- 女子ウケは良くない。
- 怖い人が持っていそう。
やはり特徴が強いが故にシンプルな財布に比べてネガティブな意見も強い結果となりました。
しかし好みは人それぞれ。周りではなく自分が好きなものを使うことが大事なことだと考えています。
FUNNYのライダースウォレットの取扱店
- FUNNY IMP店
- FUNNY 阪急メンズ大阪店
FUNNYの直営店は2つあり、両方とも大阪にあります。松下IMPビルと阪急メンズ大阪です。
5年くらい前には関東の店舗としてディズニーランドのイクスピアリ内にもあったのですが、今はもう撤退しています。
あとはネットショップとしてFUNNY楽天市場店があります。大阪以外にお住みの方はこちらで購入すると便利です。
また、福山市にピュアドール、岡山市にシルバーイーグルという正規取扱店もあります。
これらは系列店で、特に福山市の方は店舗が広いので、FUNNYがお好きな方はぜひ足を運んでみてください。
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ピュアドール&シルバーイーグルに取材!ネイティブアメリカンのスピリッツを受け継ぐ中国地方の名店!
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ちなみに、僕が大学時代にアルバイトをしていた岡山のカオサンロード、OREGAS、OREGAS FIVEでもFUNNYを取り扱っていましたが、取り扱い数は少なめです。
現在は全店が”世界中のwakuwaku集めました”に名前を変えています。
このように、少数を取り扱うお店も全国に点在しています。
【番外編・参考】類似ブランド4選
バイカーズウォレットはジャンルとして確立されているものなので、他メーカーからも発売があります。
ここでは代表的なメーカーを4つあげます。
- KC's(ケイシイズ)
- SAAD(サード)
- REDMOON(レッドムーン)
- ビーズ屋公ちゃん。
KC's(ケイシイズ)
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FUNNYとKC'sとはよく比較されます。商品ラインナップ自体が非常に似通っており、初見だと見分けがつかないほどです。
実はKC'sの創業者は元々FUNNYの工場で働かれていたお方。
FUNNYと同じカウボーイ&インディアンのモチーフとしているためデザインが似てくるのです。
初代工場長の大門秀一氏のオリジナルブランド「Western Leather」や、窪田敦司氏による「窪田クラフト」にも通じる部分があります。
この2つは今でもFUNNYで取り扱いがあり、関連が非常に深いのですが、一方のKC'sは全くの別ブランドとして確立されています。
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SAAD(サード)
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レザーアイテムやネイティブ・インディアンジュエリーを扱っており、ラインナップがFUNNYとよく似ています。
バイカーズウォレットにはエキゾチックレザーが使われたモデルが多数存在しているところも共通点です。
差別化ポイントしては、シャークスキンを使ったものやインレイ仕様のものが存在するところでしょうか。
REDMOON(レッドムーン)
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雑誌Lightningでも紹介されるバイカーズウォレットです。
1993年に後藤惠一郎により創業されたレザーブランドです。
「進化するベーシック」を基本コンセプトに掲げ、それまでファッションの脇役でしかなかった財布を「レザーウォレット」の名で世の中に認知させ、主役の座にまで押し上げた先駆者でもあります。
インディアンの顔をモチーフにしたコンチョがアイコンです。
ビーズ屋公ちゃん。
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こちらも有名なレザーウォレットブランドです。
斜めにカットされたフラップが外観上の特徴です。
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また、コンチョを複数個取り付けたモデルが存在し、それが根強い人気を誇っています。
「コンチョウォレットと言えばビーズ屋公ちゃん。」というポジションを確立しています。
まとめ
本記事をまとめます。
- FUNNYの名作「ライダースウォレット」はいわゆるバイカーズウォレットであり、耐久性、収納力、豊富なレザーバリエーション、自由なカスタム性といった特徴がある。
- 良質な牛革だけでなく、エキゾチックレザーモデルもおすすめ。
- 経年変化が面白い。レザーだけでなく、シルバーコンチョのエイジングも楽しめる。
- コンチョ、ウォレットチェーンでカスタムして自分だけのオリジナルウォレットに。
- 大阪にしか実店舗はないが。ECショップとして楽天市場に出店している。
本記事がFUNNYのライダースウォレットの購入を検討している人のお役に立ったのであれば幸いです。
財布は、常に肌身離さず持ち歩き、長い時間をともに過ごす相棒です。
FUNNYの財布はとても丈夫なので、非常に長い年月寄り添ってくれます。
ぜひ皆さんもお気に入りの一点を見つけてみてください!