読者の知りたいこと
よく「レッドウィングのブーツは一生ものである」という言葉を耳にします。
結論を言うとこれは本当です。
本記事ではレッドウィングのブーツを多数所有する僕が、レッドウィングが一生ものである理由と、長持ちさせるコツを紹介していきます。
レッドウィングが一生ものである7つの理由
まずはレッドウィングが一生ものである理由を解説していきます。
理由②:グッドイヤーウェルト製法だから
理由③:手入れをすれば長持ちする丈夫な革が使われているから
理由④:履き込むごとに足に馴染むから
理由⑤:経年変化(エイジング)が楽しめるから飽きない
理由⑥:カスタムが可能だから飽きない
理由⑦:時代の変化で廃れない完成されたデザイン
理由①:人の足のサイズは変わらないから
厳密なことを言えば足のサイズは大人でも変化し得るのですが、体型のようなイメージで変化するものではありません。
私自身、大人になってから体型の変化はありましたが、足のサイズの変化は起きておりません。
たまに言われる「靴に投資せよ」の理屈はこのことからも来ています。
理由②:グッドイヤーウェルト製法だから
レッドウィングではグッドイヤーウェルト製法を採用しています。
※スーパーソールや海外ラインを除く。
グッドイヤーウェルト製法とは
ソール交換を行える製法の代表格です。
「リブ」というインソールに接着したテープとアッパーレザー(表地の革)、ライニングレザー(裏地の革)、ウエルト(細い帯状の革)をすくい縫いした後、ウエルトとソールを本縫いします。
この複式縫いを行うことで、アッパーとソールが直接繋がらない状態を作ることができ、ソールの複数回交換を可能にします。
インソールとソールの間にコルクを敷き詰めることで、履き込むごとにコルクが足の形に沈み込み、足にフィットした形に変わっていくという特徴を持ちます。
総じて長年の使用に適した製法であると言えます。
レッドウィングジャパンでは充実したリペア体制が整っており、ソール交換のみならず、ステッチの縫い直し、ハトメやフックの付け直しなども可能です。
もちろん全てレッドウィング純正品。購入したときと同じソールを取り付けてもらえます。
もちろん公式のリペアサービスだけでなく、靴修理店でのリペアも可能。
レッドウィングのものでない他社製のソールを取り付けてカスタムを楽しむのも良いですね。
理由③:手入れをすれば長持ちする丈夫な革が使われているから
レッドウィングのレザーは非常に丈夫です。
元来ワークブーツですので、過酷な環境に耐えられるタフな革が採用されています。
履きはじめは硬くて足が痛くなることもありますが、使い続けるうちに柔らかく馴染んできます。
そんな丈夫な革であっても、長年使い続けるためには手入れが欠かせません。
長持ちさせるためのお手入れ方法については後述しています。
「ブーツを長持ちさせるコツはお手入れと保管方法にある」を読む。
理由④:履き込むごとに足に馴染むから
先述したように、グッドイヤーウェルト製法で使われるコルクが足の形に沈む込み、足にフィットした形に変わっていきます。
またレザーも足に馴染みます。
履き込むことで足の形や歩行の癖が革に記憶されていきます。
一緒にいるほど自分のことを理解してくれる相棒のような存在です。
理由⑤:経年変化(エイジング)が楽しめるから飽きない
心配ご無用!
レッドウィングのブーツはどれも素晴らしい経年変化を見せてくれます。
出会ったときよりも魅力的になるブーツは、長年履いていてもオーナーを飽きさせません。
理由⑥:カスタムが可能だから飽きない
もう1つの飽きない理由はカスタム性の高さでしょう。
靴ひもを変えたり、ソールの色を変えたりと、カスタムの幅が非常に広いことでも有名です。
当ブログでもレッドウィングのカスタムの記事を書いております。
気になる方はぜひご覧ください。
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理由⑦:時代の変化で廃れない完成されたデザイン
それも心配ご無用!
レッドウィングは永遠の定番です。
確かにファッションの世界をマス層で見れば、〇〇ブームといった一過性のトレンドはあります。
しかし、レッドウィングはアメカジやワークブーツというジャンルにおいては定番中の定番。
何十年もブーツの形を変えていませんが、いつの時代に履いていてもおかしくないですし、昔も今もずっと売れ続けています。
現行モデルでは毎年新色がリリースされ、ヴィンテージでは80〜90年代のものが中古市場で盛んに売買されています。
レッドウィングのブーツが時代に左右されない完成されたデザインを持つことの裏付けですね。
ブーツを長持ちさせるコツはお手入れと保管方法にある
ブーツを長年使い続けるためにはお手入れと適切な保管が必要不可欠です。
ブーツにとって乾燥と湿気は天敵。
お手入れで乾燥の対策を、保管で湿気の対策を行いましょう。
お手入れ方法について
日々のお手入れは帰宅後のブラッシングで十分です。
柔らかい馬毛ブラシで外で付いた埃をしっかりとオフしましょう。
これは履いた日は毎回行うべきです。
クリームやスプレーを使ったケアは、革に味が出てきたくらいから始めればOKです。
新品で購入した直後にプレメンテナンスを行う人もいますが、これは不要です。
ケア剤がうまく革に浸透しなかったり、必要十分以上の栄養を与えてしまったりといったリスクがあります。
次回以降は半年に1回程度のケアで十分でしょう。
クリームをあまりに頻繁に塗るとかえって革に良くないので、乾燥が気になってきたら塗るくらいでちょうど良いと考えています。
こういったお手入れを行うことで、ブーツが長持ちするようになるだけでなく、経年変化もきれいに現れるようになります。
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また次の保管方法にも関連しますが、夏などのオフシーズンに入る前にはクリームなどを塗らず、カラッとした状態で保管をすることをおすすめします。
保管方法について
湿気の多い場所でブーツを保管するとカビが生えることもしばしば。
できるだけ日光を避けた風通しの良い場所で保管するのがベターですが、玄関の靴箱が風通しが良いかと聞かれれば正直微妙ですね。
そんなとき僕がおすすめするのが「定期的な陰干し」です。
たまに直射日光の当たらない風通しの良い場所に移し、一定時間湿気を取り除く作業を行いましょう。
部屋を換気する際やエアコンを入れる際に、靴箱の扉を開けるだけでも効果が見込めます。
レッドシダーでできたシューキーパーやシューラックを使うのもおすすめです。
レッドシダーは防湿・防臭・防虫・抗菌の効果を持つ天然素材であり、保管時の湿気対策も行えます。
30年超え!?SNSで見つけた相棒ブーツ達を紹介!
レッドウィング2268
1991年製
30年前に購入❗️
レッドウィングとの歴史が始まりました…⏳ pic.twitter.com/BmSKbx2crU— noi (@noi019731001) November 13, 2021
PT91と思しき2268エンジニア。
茶芯が現れたその姿は多くヴィンテージファンを魅了します。
PT91が神格化されている理由がよく分かる一足です。
30年物のアイリッシュセッター
10年物のペコス
ミンクオイルでなでなでしてあげました。#レッドウィング pic.twitter.com/FFgckAAnHW— ぺー (@m9iSTeRbLQ58836) March 3, 2024
右のペコスは10年前のもの、左のアイリッシュセッターは30年前のものとのこと。
ペコスは廃盤になり、現行のアイリッシュセッターには反円犬タグは使われておりません。
昔から履いているブーツがレアものになっていくのが良いですね。
今日から8月です。
お疲れ様です。20年位前のレッドウィングだそうです。
前回はソール交換でシャークソールを取り付けさせていただきました。
今回は、ゴアの部分を4箇所
新しいゴアに交換しました。また気持ちよく履いていただけます。#レッドウィング#靴修理#ゴア#ゴアブーツ#ほっぷ高崎 pic.twitter.com/sIciOmxV84
— 靴とカバン修理のホップ (@hoprepair1997_) August 1, 2019
20年程度前に購入されたという今は売られていないタイプのレッドウィングブーツ。
磨き込まれたツヤ感と経年変化で入ったシワが素敵です。
ゴアとソールを交換して復活。まだまだ履けそうですね。
まとめ
本記事をまとめます。
- レッドウィングのブーツは一生ものであると言える。
- 一生履き続けるためにはお手入れと適切な保管が必要不可欠。
- SNSでも長年履かれたレッドウィングの写真が見られる。
四半世紀に渡って履き続けられたブーツは圧巻の一言ですね。
親から子へ、子から孫へと受け継いでいける。
皆さんもぜひ、そんなブーツを目指してください。