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レッドウィング 9874ってどんなブーツ?(茶芯のエイジングが魅力/廃盤の真偽)

2022年5月14日

レッドウィング9874

読者の知りたいこと

質問者さん
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  • レッドウィング9874ってどんなブーツ?
  • 9874はどんな人におすすめ?
  • コーデのポイントは?
  • 経年変化(エイジング)はどんな感じ?
  • カスタム例を見たい!
  • もしかしてもう廃盤なの?

こういった疑問に答えます。

9874はショップ店員さんもおすすめするレッドウィングの一押しモデルです。ネットでも購入者から高評価が多数あがっており、魅力的なブーツであることが分かります。
今回はそんなレッドウィング9874の魅力を解説していきます。

レッドウィング9874の特徴をまとめてみました

9874とはどんなブーツなのか。その特徴をまとめて解説します。

レッドウィングの定番モデル「アイリッシュセッター6インチモック」のバリエーションの1つ

アイリッシュセッター6インチモックとは、レッドウィング社が1954年に発売し、現在まで同社の顔となっているモデルです。レッドウィングといえばこれ!というくらい定番中の定番です。おそらく多くの人が赤茶色のレザーを想像すると思います。その色が猟犬のアイリッシュセッターの毛色に似ていたことから付いた名称です。
白く平らなトラクショントレッド・ソールが使われており、その優れたクッション性と静音性により、当時のアメリカのワーカーや狩猟者から絶大な支持を集めました。
モックトゥと呼ばれる独特なつま先の形状も特徴で、内部にできる箱状の空間のおかげで、日本人に多い甲高幅広足にも合いやすく、日本でも愛用者の多いモデルです。

ちなみにレッドウィングの靴はグッドイヤーウェルト製法といわれる手法で作られており、専門店にて靴底の張り替えが可能です。まさに一生履ける靴ですね。

1990年代の茶芯レザーを再現

9874は茶芯レザー「ブラック・クロンダイク」を採用しています。これが9874最大の魅力です。

茶芯とは?

茶色い革の表面を黒く染色した革を「茶芯」と言います。
茶芯はヴィンテージのレザーアイテムによく見られる特徴です。元々茶芯とは生産性の合理化のためになされていたもので、一旦すべての製品の革を茶色で作り、黒い製品を作るときはその上を黒く染色する手法です。
茶芯のレザーは使い込むほどに表面の黒い部分が擦れて地の茶色が浮き出してきます。この黒と茶色のコントラストが美しい経年変化をもたらすのです。

レッドウィングのブラックレザーも1990年代までは茶芯の個体が存在していました。しかし現行のブラックレザーは茶芯仕様ではなく、革の芯まで黒い「芯通し」と呼ばれるものです。
茶芯の復活を望む声は多かったものの、当時使われていた表面の黒い塗膜は有機溶剤系塗料であり、現在の環境基準では使用できません。開発にあたり度重なるサンプルを経て、水性塗料でも強力な塗膜を作れるようになり、ようやく当時の雰囲気を再現することに成功しました。それがレッドウィングの茶芯レザー「ブラック・クロンダイク」なのです。

革以外にも当時のディテールを復刻

復刻しているのは革だけではありません。
細かなディテールまで当時を再現しています。

レクタングル・バータック・ステッチ

1980年代初めまで採用されていた羽根の先の長方形のカン留めステッチ、「レクタングル・バータック・ステッチ」を再現しています。
つま先のステッチのほつれを防ぐためのものなのですが、機械の進化と技術の向上により不要とされ廃止されました。しかし当時のディテールを再現するからには欠かせない仕様です。そのために、既に引退した技術者を工場に呼び、専用の機械のメンテナンスをしてもらったというエピソードもあります。

犬タグ

1990年代後期までベロ裏に縫い付けられていた犬タグも再現。履いたら見えない部分ですがファンにはたまらない仕様です。

インサイドの刻印

右足のインサイドにはRED WINGの刻印入りです。これは1980年代までみられたディテールです。

箱も当時のアイリッシュセッターのものを再現しています。箱も捨てずに保管したいですね。

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9874はこんな人におすすめ

9874は次のような人におすすめです。

  • レッドウィングを初めて買う人
  • 経年変化(エイジング)を楽しみたい人
  • ヴィンテージブーツに興味がある人

レッドウィングを初めて買う人

レッドウィング初心者にもおすすめしたいアイテムです。
理由は4つあります。

  • 理由①:ブラックだから合わせやすい。
  • 理由②:日本人の足に合いやすいEワイズ
  • 理由③:手入れが簡単
  • 理由④:雨でシミになりにくい

理由①:ブラックだから合わせやすい。

定番の赤茶も良いですが少々コーデの難易度が上がります。ブラックならばどんなコーデにも合わせやすくておすすめです。

理由②:日本人の足に合いやすいEワイズ

初心者の方が心配されるのがサイズ感でしょう。ここではワイズ(靴の横幅)の話をします。
9874は足幅広めのEワイズとなっています(東京の直営店ではDワイズやEEワイズも購入できます)。レッドウィングはアメリカのメーカーのため、モデルによって日本人の足には窮屈に感じます。しかしアイリッシュセッター6インチモックのEワイズは横幅が十分に確保されており、靴擦れなどのトラブルを起こすことが少ないと言えます。実際、私自身日本人に典型的な甲高幅広足なのですが、9874は窮屈さ感じたことがありません。

下にレッドウィングのサイズ選びの記事を載せていますので興味のある方はご覧ください。

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レッドウィングのサイズ選びは実寸を基準に!スニーカーとの比較を徹底解説

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理由③:手入れが簡単

9874に使われているレザーは手入れも簡単です。なぜなら表面の厚い塗膜のおかげで革の中の油分が蒸発しにくく、茶芯が出るまでは手入れが不要だからです。

しかし手入れの方法には注意してください!

頻繁な手入れ、ミンクオイルを使った手入れ、プレメンテナンスは推奨していません。
詳しい方法を解説した記事を「約1年の経年変化をお見せします。」の一番下にリンク付けしているので、そちらからご覧ください。

理由④:雨でシミになりにくい

ブラック・クロンダイクの表面の塗膜はツルッとした質感です。
実際に雨に打たれた時の写真ですが、ふき取ればシミになりません。急な雨でも心配いりません。
※とはいえ撥水レザーではありませんので雨の日に履くことは推奨できません。

経年変化(エイジング)を楽しみたい人

これは言わずもがなですね。9874の一番の魅力は経年変化にあります。
履き込んで茶芯の出た表情は圧巻です。ぜひ楽しんでいただきたいところです。

ヴィンテージブーツに興味がある人

レッドウィングの茶芯レザーは1990年代にも一部採用されていました。ヴィンテージを購入しても同じような楽しみ方ができるのですが、20~30年前の商品ですので新品(デッドストック)を探すことは困難でしょう。中古だと状態が良くないものも多々あります。ヴィンテージ感を楽しみたいけど商品が見つからないとお困りの方にもおすすめできると思います。

コーデ例3選!似合うパンツは黒、デニム、チノパン

先述したようにレッドウィング9874は黒いブーツなので、似合うパンツの幅は広いです。
ここでは3つのパンツに合わせてみます。

デニムパンツと合わせたコーデ

まずは王道のデニムパンツ合わせたコーデ。
アイリッシュセッターはアメカジの王道ブーツなのでデニムとの相性は抜群です。

チノパンと合わせたコーデ

そして次に紹介するのがチノパンと合わせたコーデ。
もちろんこのままでもバッチリ合いますが、レザーに茶芯が出てきたらチノパンの色合いとマッチしてさらにカッコ良く決まります。

黒スキニーと合わせたコーデ

最後は黒スキニーと合わせたコーデ。
黒×黒で無難ではあるものの、スキニーの細さとブーツのボリューム感が良いコントラストを生み出しています。

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約1年半の経年変化(エイジング)をお見せします

約1年半履いた僕の9874の経年変化をお見せします。土日を中心に街履きした時の変化がこちらです。

※靴ひもはクロムエクセルレザー(社外品)に替えております。ご興味のある方は下の記事をご覧ください。

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【しわ】
足の甲の部分は歩くときに曲がるのでしわが入ります。左右でしわの出方が異なるのもレザーの醍醐味です。僕の物の場合は左が細いしわ、右が太く粗いしわが入りました。

【茶芯】
街履きだと表面が削れることが少ないため、茶芯はあまり出ていません。出ている箇所は靴ひもですれるタンの部分と、歩行中にぶつけやすいつま先とかかとの部分、それから表面の黒い塗膜がひび割れたシャフトです。
普通は削れたときショックを受けるものですが、茶芯なので味になりますね。ガシガシ使ってそれがカッコ良くなるのも魅力です。

靴ひもとすれることでタンに茶芯が出ています。
表面の黒い塗膜が厚いため、基本的にすれたような茶芯が出にくいのがブラック・クロンダイクの特徴ですが、タンは頻繁に靴ひもとすれるため別です。
クロムエクセルレザー製の柔らかい靴ひもに替えていますが、5mm幅のしっかりとしたものを使っているので、すれも起きやすかったようです。

つま先とかかとは履いているうちにぶつけて出たものです。
まだ少ししか出ていませんが、何年も履いていくうちに傷が増えて、茶芯が出ている範囲も拡大していくことでしょう。

シャフトに茶芯が出た理由は、ぶつけたことによる削れでも、すれでもありません。
表面の黒い塗膜がひび割れたことによって生じたものです。
特に足首は歩行中よく動きますので、テンションがかかった部分の塗膜が割れてきます。

履き込んで味が出てきたら手入れが必要になってきます。
下の記事でブラック・クロンダイクの手入れの注意点と方法を解説しているので、気になる方はご覧ください。

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カスタム例3選

9874のカスタム例を3つ紹介します。

クロムエクセルレザーの靴紐に交換

靴紐を変えるのはブーツカスタムの基本中の基本です。
ここで使ったのがクロムエクセルレザーのシューレース
ブラッククロンダイクもクロムエクセルレザーも両方茶芯なので、茶芯×茶芯のブーツが完成します。
詳しくは下の記事をご覧ください。

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ジッパーユニットを取り付け

レッドウィング純正ジッパーユニットを取り付けるカスタムもあります。
純正パーツなだけあって相性は完璧です。
詳しくは下の記事をご覧ください。

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レザーソールに交換

ソール交換もワークブーツのカスタムの王道です。
ソール交換のタイミングで元のクレープソールから別のソールに変えることもできます。
僕のイチオシはレザーソール。茶芯ブーツが一気に大人顔になります。

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2024年に廃盤が確定

9874は2022年頃からパッタリと店頭に並ばなくなりました。
廃盤化がささやかれていた中、2024年に廃盤が確定。

近年のレッドウィングでは日本独自の企画をなくし、世界共通企画に合わせようとする動きが見られます。
9874は日本独自企画の中でも特に異質なモデルです。世界共通企画でないレザーであることに加え、レクタングルバータックステッチの縫い付けなど特殊な工程を要します。
こういった特殊な品番は製造工程上多くの労力が必要なので、できるだけ工程の標準化を図りたい企業にとっては扱いづらい製品なのです。

8849という茶芯アイリッシュセッターが登場したことで、後続モデルの発売も既に済んでいました。
今後茶芯アイリッシュセッターのポジションを担うのは8849になります。

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まとめ

本記事が9874が気になっている方の参考になったら幸いです。

  • レッドウィング 9874は茶芯、レクタングルバータックステッチ、犬タグ、インサイドの刻印、箱などのヴィンテージのアイリッシュセッターの仕様を再現したモデルです。
  • 経年変化(エイジング)を楽しみたい方やヴィンテージファンのみならず、初心者にもおすすめできるブーツです。
  • 似合うパンツは黒パンツ、デニムパンツ、チノパンと幅広いコーデに対応します。
  • 茶芯レザー「ブラッククロンダイク」は経年変化が魅力です。履き込んで自分だけの1足を目指したいですね。
  • カスタムとして、靴紐を変えてもよし、ジッパーユニットを取り付けてもよし、ソールを変えてもよし。
  • 2024年に廃盤が確定しました。

皆さんも9874と一緒に楽しいブーツライフを送りましょう!

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