広告 ブーツ&レザーシューズ

レッドウィング8274ビームス別注ってどんなブーツ?(1stモデルと2ndモデルの比較/ブラックラフアウトの魅力)

2022年10月28日

レッドウィング8274 ビームス別注モデル

読者の知りたいこと

質問者さん
質問者さん

  • レッドウィング8274ビームス別注モデルってどんなブーツ?
  • 8274は2種類あるらしい。どう違うの?
  • おすすめポイントを知りたい。
  • 中古で買うにはどこがおすすめ?
  • レッドウィングはこれまでにビームス別注モデルを幾度か出してきました。
    その中でも高い人気を誇るのがブラックのラフアウトレザーを使った8274です。
    中古サイトでも取引が多く、根強い人気があることが伺えます。

    そんな8274には1stモデルと2ndモデルがあることをご存じでしょうか?

    実際に8274を所有し、レッドウィングの愛好家である僕が徹底解説します。
    購入を考えている方は必見です。

    レッドウィング8274はビームス別注のブラックラフアウトエンジニア

    レッドウィング8274とはどんなブーツなのか。その特徴をまとめて解説します。

    レッドウィングのラフアウトエンジニアブーツの歴史

    蒸気機関車

    レッドウィングのエンジニアブーツは元々、20世紀初頭のアメリカで鉄道機関士(レイルロード・エンジニア)と呼ばれるワーカーたちに履かれていた作業靴でした。
    過酷かつ危険な仕事から、ワーカーの足を守るために作られたのがエンジニアブーツです。

    20世紀後半には日本でも販売されるようになり、マーロン=ブランド主演「乱暴者」をはじめとしたアメリカ映画の影響を受けた日本の若者を虜にします。1985年からは日本で渋カジファッションが大流行し、レッドウィングが一世を風靡します。
    エンジニアブーツは作業靴からファッションアイテムになりました。

    レッドウィングのラフアウトエンジニアの歴史

    エンジニアブーツが日本で流行し出した頃には、まだラフアウトを使ったモデルがありませんでしたが、日本のファッションショップからの声を受けて、1991年に初めてベージュのラフアウトレザーを使ったエンジニアブーツ「8268」が発売されました。
    本記事で紹介する8274は、レッドウィングのラフアウトエンジニアの中でも、ブラックカラーのモデルです。

    80~90年代のレッドウィングのラフアウトレザーは、毛足が長く、部位によって長さのバラつきが大きいレザーでした。
    荒々しい雰囲気が魅力であるものの、出来上がる商品が不揃いであるという品質的な課題を抱えていました。

    そこで毛足を短くカットし、部位による長さのバラつきを小さくした現行仕様のラフアウトがレザーが誕生しました。

    しかし、80~90年代のレッドウィングのラフアウトレザーが持つ荒々しい毛並みに魅力を感じるファンもいます。
    これらの商品がヴィンテージと呼ばれるようになった今の時代に、80~90年代のラフアウトエンジニアが中古市場で人気を博しています。

    ブラックラフアウトのエンジニアはレッドウィングでは8274のみ

    ブラックのラフアウトを使ったエンジニアブーツは他のブーツブランドからも発売されています。
    有名ブランドだとチペワ、WESCOですね。

    レッドウィングでブラックラフアウトのエンジニアブーツが欲しい場合、8274の一択になります。

    8274はビームス別注の特別なモデルで、通常販売はされていない

    8274が人気を博している理由は、上記の「レッドウィングのブラックラフアウトのエンジニアは8274しかないから」というものだけではありません。
    有名アパレルのビームスが別注した特別なモデルであることも人気の理由です。

    ビームス別注モデルは8274に限らず、通常販売されない特別な外観になることが多いです。
    その例を10ほど紹介します。

    • 8274→ブラックラフアウトのエンジニア
    • 8177→ブラックラフアウトのペコス
    • 8805→ブラックラフアウトのスーパーソール
    • 8874→ブラックラフアウトのアイリッシュセッター6インチモックトゥ
    • 8254→ネイビーラフアウトのエンジニア
    • 8803→ネイビーラフアウトのスーパーソール
    • 9110→ネイビーラフアウトのポストマン
    • 8275→ホワイトレザーのエンジニア
    • 8875→半円犬タグアイリッシュセッター6インチモックトゥ
    • 9872→半円犬タグアイリッシュセッター6インチラウンドトゥ

    etc…

    ビームス別注レッドウィングの例

    ビームス別注レッドウィングの例

    ブラックラフアウトは現行品にも採用されていますが、エンジニア、ペコス、スーパーソールに使われた例はビームス別注モデルのみです。

    8274には1stモデルと2ndモデルの2種類がある

    8274には1stモデルと2ndモデルが存在します。
    1stモデルは2003年製のビームス別注モデル。2ndモデルは2010年製のビームス別注モデルです。

    この2つには同じ8274という品番がついていますが、別物と言えるほどの違いがあります。
    次の「1stモデルと2ndモデルの6つの違い」で詳しく解説します。

    スポンサーリンク

    1stモデルと2ndモデルの6つの違い

    レッドウィング8274の1stモデルと2ndモデルの違い

    1stモデルと2ndモデルには同じ8274という品番がついていますが、別物と言えるほどに違いがあります。
    ここでは違いを6つ解説します。

    • 違い① 安全規格:1stモデルはPT99規格、2ndモデルはASTM規格
    • 違い② シルエット:1stモデルはストーブパイプ、2ndモデルは現行仕様のシャフト
    • 違い③ ラフアウトの毛並み:1stモデルは毛足が長くバラつきが大きい、2ndモデルは毛足が短くバラつきが小さい
    • 違い④ レザーの染料:1stモデルは緑色に経年変化、2ndモデルは赤色に経年変化
    • 違い⑤ コバの色:1stモデルはコバがブラック、2ndモデルはコバがブラウン
    • 違い⑥ インソール

    1stモデルと2ndモデルの製造年の間でいくつかの仕様変更が起こったことによる違いです。
    これが外観上の違いをも生んでいるのですから、とても面白いですね。

    違い① 安全規格:1stモデルはPT99規格、2ndモデルはASTM規格

    1stモデルは2003年製造、2ndモデルは2010年製造です。
    製造時期の違いから旧規格のPT99と新規格のASTMに分かれています。
    タグからもこのことが確認できます。

    ただし品質や強度に違いはありません。
    そもそも今の時代にエンジニアブーツをリアルワークブーツとして使う人は少数です。

    それでもPT99という昔の規格にあこがれを持つファンが多いです。

    違い② シルエット:1stモデルはストーブパイプ、2ndモデルは現行仕様のシャフト

    1stモデルと2ndモデルにはシルエットの違いがあります。

    ストーブパイプ(STOVEPIPE)とは

    ブーツの履き口の筒のことをシャフトといいます。
    90年代までのレッドウィングのエンジニアブーツは、シャフトが現行のものよりも細く設計されていました。この細く絞られたシャフトをレッドウィングではストーブパイプと呼んでいます。
    現行のエンジニアでは履きやすさを考えてシャフトを太く設計しています。
    下の写真はストーブパイプの1stモデル(左)と現行仕様の2ndモデル(右)の比較写真です。1stモデルはシャフトが細く、シャープな設計であることが分かります。

    ラフアウトエンジニアといえばベージュの8268を思い浮かべる人も多いでしょう。
    残念ながら8268も2021年に廃盤になってしまいました。

    2ndモデルの8274は、さながら8268のブラックバージョンといったところです。

    当ブログでは他にもレッドウィングのストーブパイプのエンジニアを紹介しています。
    気になる方はチェックしてみてください。

    関連記事
    レッドウィング9268
    レッドウィング 9268ってどんなブーツ?(甲がきついときのサイズ選び/廃盤の真偽)

    続きを見る

    また、ストーブパイプは細いシャフトゆえに、足が途中で止まってしまい最後まで入らないこともあります。
    そんなときはブーツストレッチャー、革のすべり剤、ブーツホーン、ブーツジャックの4つを使うことで解決できますので、興味のある方はご覧ください。
    ※ラフアウトは裏側がスムースレザーなので、9268などよりもすべりがよく、ストーブパイプでも脱ぎ履きがしやすいこともあります。

    関連記事
    エンジニアの甲をブーツストレッチャーで伸ばす
    エンジニアブーツの甲を伸ばせる!ブーツストレッチャーの使い方を解説

    続きを見る

    関連記事
    エンジニアブーツの着脱を楽にする3つの道具
    エンジニアブーツが履きにくい、脱げない…。革のすべり剤、ブーツホーン、ブーツジャックの3つで着脱を楽に!

    続きを見る

    違い③ ラフアウトの毛並み:1stモデルは毛足が長くバラつきが大きい、2ndモデルは毛足が短くバラつきが小さい

    ヴィンテージ仕様の1stモデル(左)と現行仕様の2ndモデル(右)の比較写真です。1stモデルと2ndモデルで毛並みに違いがあることが分かります。

    1stモデルはPT99規格時代に作られたことで、90年代のレッドウィングのラフアウトレザーが持つ「毛足が長く、部位によって長さのバラつきが大きい」という特徴を持っています。

    2ndモデルは2010年製造なので、現行仕様時代の商品になります。「毛足が短くカットされ、部位による長さのバラつきが小さい」という特徴です。

    違い④ レザーの染料:1stモデルは緑色に経年変化、2ndモデルは赤色に経年変化

    同じブラックのラフアウトですが、1stモデルと2ndモデルでは使われている染料が異なります。

    1stモデル(左)と2ndモデル(右)の染料の比較写真です。
    1stモデルは緑みがかった黒2ndモデルは赤みがかった黒に経年変化(エイジング)していることが分かります。

    新品時にも色味に違いがあります。
    1stモデルは最初から緑みがかっていますが、2ndモデルは黒々としてします。

    時代とともに染料が改良され、強い黒を表現できるようになったのです。
    (下の写真はほぼ未使用品の2ndモデルですが、ソールをカスタムしています)

    ほぼ新品のレッドウィング8274

    新品の8274 2ndモデルは色が黒々としている

    違い⑤ コバの色:1stモデルはコバがブラック、2ndモデルはコバがブラウン

    1stモデル(左)と2ndモデル(右)のコバの比較写真です。

    1stモデルはレッドウィング初のブラックラフアウトエンジニアとして発売されました。
    「オールブラック」をテーマにした商品なので、使われているレザーだけでなく、コバもブラックです。

    対して2ndモデルはコバがブラウンです。赤みがかった経年変化を見せる2ndモデルには相性の良い色ですね。

    緑に変化するレザーに黒のコバ、赤く変化するレザーに茶色のコバ。
    はかってかはからずか、上手い組み合わせで作られています。

    違い⑥ インソール

    90年代のレッドウィングのエンジニアブーツに使われているインソールは現行のものと異なります。
    これも、1stモデルと2ndモデルの製造年の間に仕様変更が起こったことによる違いです。

    8274のおすすめポイント2選

    8274のおすすめポイントを2つ解説します。

    いつものエンジニアブーツコーデに変化をつけられる

    履くエンジニアブーツを変えてみる

    エンジニアブーツといえばブラックのスムースレザーかベージュのラフアウトが定番です。
    そこで差をつけるためにおすすめしたいのがブラックのラフアウトです。

    スムースレザーよりもラフな荒々しくを表現でき、
    ベージュカラーよりもクールな雰囲気です。

    ブラックのラフアウトは雨の日にもおすすめ【3つの理由】

    ラフアウトレザーは雨の日におすすめ

    レッドウィングのブラックラフアウトレザーは雨の日にもおすすめです。
    おすすめの理由は3つあります。

    • ラフアウトレザーは水に強いから
    • ブラックだと泥汚れが目立たないから
    • 裏側(裏革)の厚い部分を擦って通気性を良くしているから

    それぞれ解説していきます。

    ラフアウトレザーは水に強い

    ラフアウトレザーの撥水

    ラフアウトレザーの撥水

    ラフアウトレザーは水に強いレザーです。
    レッドウィングのドライレザーラフアウトは、クロム鞣し100%で作られています。
    レッドウィングのスムースレザーは染色の段階でタンニンを使うので、混合鞣しに近い仕上げになりますが、ドライレザーラフアウトはクロム100%で鞣されるため、水に強い仕上がりになります。

    そして元々、ラフアウトやスウェードは水に強い特徴を持ちます。

    • 密集した毛が水を浮いた状態に保つから
    • 毛によって革の地まで距離ができ、水が到達しにくいから

    防水スプレーを振ることで、雨の日にも活躍できるブーツになります。
    防水スプレーの使い方の手順は下の記事で詳しく解説しています。
    興味のある方はご覧ください。

    関連記事
    ラフアウト・スウェードの手入れ用品一式
    ラフアウトレザーを手入れして防水仕様に!ミュールスキナーの手入れも紹介!【徹底解説】

    続きを見る

    ブラックだと泥汚れが目立たない

    雨の日にスウェードタイプを履きたくないという方もいらっしゃいます。

    ベージュなどの明るい色の場合、跳ねた泥でレザーがシミになるからです。
    防水スプレーを振ることで多少は緩和されますが、気にされる方もいらっしゃいます。

    そこでおすすめしたいのがブラックカラーです。
    黒なので泥汚れによるシミが目立ちません。

    当ブログでは他にもレッドウィングのブラックラフアウトのモデルを紹介しています。
    気になる方はチェックしてみてください。

    関連記事
    レッドウィング アニポストマン
    【コーデ例6選】アニポストマンでスーツ・ジャケパンを着こなす!カッコよく仕上げるポイントを徹底解説

    続きを見る

    裏側(裏革)の厚い部分は擦って通気性を良くしている

    レッドウィングでは裏側(裏革)の厚い部分はわずかに擦ることで、通気性を良くしています。
    雨の日は湿度が高くなりやすいため、ここでもラフアウトの特徴が活きてきます。
    ※モデルによってはラフアウトの裏側にライニングが貼ってあり、通気性が乏しいものもあります。

    ラフアウトの裏革

    裏革の厚い部分を擦って通気性を良くしている

    スポンサーリンク

    8274を中古で買うときのおすすめサイト3選

    8274は限定商品であり、廃盤になって久しいです。
    それでもレッドウィング唯一のブラックラフアウトエンジニアとして高い人気を誇っています。
    3rdモデルの発売を期待したいですね。

    中古サイトの中でも8274の出品数が多いサイトを3つあげました。

    ホープスモアはアメカジ雑誌のLightningでも度々掲載されているユーズドブーツショップですね。
    公式サイトから購入もできるので、もしマイサイズの8274があれば購入することができます。
    僕も2021年7月にホープスモアで買っています。
    ※ホープスモアはヤフオクにも出品しています。

    また、極まれにデッドストックが見つかることもあります。
    僕が購入した2021年7月には、2ndモデルのデッドストックがホープスモアから出品されていました。

    1stモデルと2ndモデルはこの記事を読んだあなたであればしっかり見分けられると思います。
    購入しようとしている商品が自分の欲しいモデルなのかも確認したうえで購入しましょう。

    サイズは実寸通りのジャストサイズで問題ありません。
    エンジニアブーツはDワイズですが横幅に余裕があります。足幅が広い人でも履きやすいです。

    レッドウィングのブーツのサイズ選びについては下の記事で解説しています。興味のある方はご覧ください。

    関連記事
    レッドウィングのサイズ表
    レッドウィングのサイズ選びは実寸を基準に!スニーカーとの比較を徹底解説

    続きを見る

    まとめ

    レッドウィング8274ビームス別注を着用

    本記事が8274が気になっている方の参考になったら幸いです。

    • レッドウィング8274はビームス別注のブラックラフアウトレザーを採用したエンジニアブーツです。
    • 1stモデルと2ndモデルが存在し、6つの違いがあります。
    • ブラックのラフアウトは雨の日にもおすすめです。水に強く、汚れが目立ちません。
    • 中古で買うならHOPESMORE、ヤフオク、メルカリがおすすめです。

    発売から1stモデルが約20年、2ndモデルは約10年が経っているため、コンディションが良い物を見つけたらラッキーです。
    限定生産で玉数も少ないため、欲しい方は売り切れないうちに入手することをおすすめします!

    スポンサーリンク
    スポンサーリンク

    -ブーツ&レザーシューズ
    -