読者の知りたいこと
ウエスタン好きから高い支持を集めているモンタナシルバースミス。
ご存知の方は最初、そのクオリティの高さと価格の安さに驚かれたのではないでしょうか?
本記事ではアメカジ好き・ウエスタン好きである僕が、所有している私物の写真を使って、モンタナシルバースミスについて徹底解説していきます。
【私物】僕の所有するモンタナシルバースミスのバングルの写真
まずは僕の私物であるモンタナシルバースミスのバングルの写真をお見せします。
幅広のC型バングルであり、サイズからしてメンズ向け。
シルバーとゴールドのツートンカラーで、ウエスタンではお馴染みのアラベスク(唐草模様)のエングレーブ(手彫り)が施してあります。
後述しますが、モンタナシルバースミスはウエスタン産業としてバックル、ジュエリー、時計、インテリアを制作していますが、日本で見かける製品の大半はウエスタンバックルとマネークリップであり、こういったジュエリーは滅多に見かけません。
ここ15年のウエスタンブランドの流通量の少なさを考えると、かなり昔に制作・輸入されたものであると想定できます。
1970年代後半から1990年代にかけて、日本でウエスタンファッションが流行した時期がありましたが、ウエスタンブーツと同様に「あの頃」を連想させるアイテムなのではないでしょうか。
エングレーブのクオリティの高さは、さすがモンタナシルバースミスといったところでしょうか。圧巻の仕上がりです。
繊細な線で彫られた緻密な模様を、幅広のバングルいっぱいに施し、非常にダイナミックに仕上げています。
まるでキャンバスに絵を描いているかのような芸術性を感じます。まさに身につけるアート。素晴らしい作品です。
価格は¥6,490(税込)。セカンドストリートオンラインで見つけて購入しました。
このクオリティでこの価格は非常に安いですね。
その理由も後ほど解説します。
【解説】モンタナシルバースミスは価値ある製品を安く提供するウエスタンブランド
モンタナシルバースミスのアイテムは見たことがある人でも、どういったブランドなのかを詳しく知らないという方も多いと思います。
この章では、モンタナシルバースミスの歴史、理念、製品、ウエスタンとの関わりなどについて、詳しく解説していきます。
モンタナシルバースミス社はモンタナ州で創業40年の老舗企業
西部アメリカにおいてシルバーは、古くより多くの人々を魅了し、富を生み出す象徴として特別に扱われてきました。
MONTANA SILVERSMITHS(モンタナシルバースミス)はそのシルバーに対する価値観を継承し、モンタナ州で熟練のエングレーブ職人によるウエスタンバックル&ジュエリーの制作を行なっています。
約40年続く老舗であり、いつの時代も価値ある製品を手頃の価格で提供することを目指し続けています。
現在はモンタナ州スティルウォーター郡コロンバスの田舎町を拠点にウエスタン産業を営んでいます。
ウエスタン産業でバックル、ジュエリー、時計、インテリアを制作
そんなモンタナシルバースミスが制作しているのはベルトバックル、ジュエリー、時計、インテリアといった製品。
これらはウエスタンカルチャーに深く根差したアイテムであり、アメリカのカウボーイのみならず、世界中のウエスタンファンから多くの支持を集めています。
全米No.1を決めるロデオ協議会であるNFRのチャンピオンバックルを制作
ロデオとは、北アメリカが起源の家畜(特に牛や馬)を使った伝統的なスポーツです。
ブル・ライディングという暴れている牡牛に乗る競技や、ベアバック・ブロンコ・ライディングという鞍(くら)を装着していない暴れ馬に乗る競技など、複数の種目が存在します。
その大会はロデオ競技会(ロデオ大会)と呼ばれ、中でも年末年始にラスベガスで行われるNFR(National Final Rodeo)は全米No.1を決める大規模な大会です。
観客やTV視聴者も非常に多く、毎年大きな盛り上がりを見せています。
そのNFRの受賞者にはトロフィーとしてチャンピオンバックルが贈られるのですが、なんとそのチャンピオンバックルを制作しているのがモンタナシルバースミス。
無垢のシルバーとゴールドを贅沢に使い、優秀な成績を残したカウボーイを称えます。
カウボーイ界ではまさに憧れのチャンピオンバックルなのです。
熟練職人による美しいエングレーブが根強い人気の秘訣
モンタナシルバースミスの人気を支えているのが、製品に施された美しいエングレーブです。
モンタナ州の熟練職人による手作業で彫られており、冒頭でお見せしたバングルのように、非常に高い完成度を誇ります。
すべての製品にエングレーブが施されているわけではなく、中には鷲、馬、水牛、カウボーイを模したレリーフを施したタイプも存在します。
他にも本物のオールドコインを使ったタイプも存在し、こういったバリエーションの豊かさも人気に拍車をかけています。
シルバープレートを採用して高クオリティ・低価格を実現
僕の購入したモンタナシルバースミスのバングルは¥6,490(税込)。
これだけのクオリティを誇るのなら、もっと高くても良いと思われた方も多いはず。
この圧倒的なコストパフォーマンスの理由は、シルバープレートを採用しているから。
シルバープレートとは、ニッケル、銅、真鍮などの合金に銀(シルバー)をメッキした物のこと。表面がシルバーで覆われているため、その外観はシルバー925に酷似しています。
芯材がシルバーよりも安い金属であるため、製品価格をグッと抑えることが可能。
物によっては経年でメッキが剥がれてきますが、”微細な傷が放つ鈍い輝き”というシルバー特有の経年変化を楽しむことができます。
モンタナシルバースミスは他のアメリカの有名なシルバースミスブランドら(EDWARD H. BOHLIN、VOGT Silversmith、SILVER KINGなど)と違って、シルバー925を使った製品は多くありません。純銀モデルは一部の製品に留まっています。
ここも非常に特徴的ですね。
低価格でアメリカンシルバースミスの雰囲気を楽しみたい方にはうってつけのブランドと言えます。
日本の販売代理店はFUNNYや他ウエスタンショップ
モンタナシルバースミスは日本でも購入することが可能です。
代表的な販売代理店はFUNNYですね。"カウボーイ&インディアン"スタイルのブランドであり、インポートブランドとしてモンタナシルバースミスも取り扱っています。
他だとオールドサンタフェトレイル(兵庫県神戸市)やカチーナトレーディング(熊本県阿蘇郡)などのウエスタンショップでも取り扱いがあります。
まとめ
本記事をまとめます。
- モンタナシルバースミスは価値ある製品を安く提供するウエスタンブランド。
- モンタナ州で創業40年の老舗企業であり、西部アメリカが大切にしてきたシルバーの価値観を継承している。
- モンタナシルバースミスの作る製品はバックル、ジュエリー、時計、インテリアなど。
- モンタナ州の熟練職人によって制作されており、製品に施されたエングレーブやレリーフが人気の秘訣。
- シルバープレートを採用し、シルバーの雰囲気を圧倒的な低価格で実現している。
- NFRのチャンピオンバックルを制作するなど、ウエスタンカルチャーに深く根差している。
モンタナシルバースミスはカウボーイやウエスタンファンから愛され続けているブランドです。
日本のアメカジファンの方々にも、ぜひ手に取ってみてほしいという思いでこの記事を執筆しました。
コスパ良くアメリカンシルバースミスブランドを身に付けたいという方は、ぜひ購入をしてみてください。