読者の知りたいこと
ファッションが好きな人ならば一度は耳にしたことがあるであろう天然素材、レッドシダー。
実は防湿・防臭・防虫という洋服・靴に欠かせない効果を持つ、非常に優れた素材です。
本記事では数多くのレッドシダー製品を所有している僕が、コスパに優れる無印良品のアイテムを紹介します。
レッドシダーは防湿・防臭・防虫・抗菌の効果を持つ
レッドシダーとは
レッドシダーはヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹であり、アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国本土に分布します。
別名ウエスタンレッドシダー、ベイスギ（米杉）。これらの名称もよく使われますが同一の木材です。
レッドと名に付きますが、実際の肌目は白色、濃褐色、赤みの強いものと様々です。
赤みのある肌目
レッドシダーの特徴として耐久性、加工性、寸法安定性、防湿性、防臭性、防虫性、抗菌性があげられます。
これらの性質を活かし、天井、外壁、ウッドデッキによく使われています。
そして本記事で関連があるのが防湿性、防臭性、防虫性、抗菌性の4つ。
レッドシダーの樹液にはヒノキチオールという、天然の防臭・防虫・抗菌の作用を持つ成分が含まれています。クローゼットの中で大活躍。ハンガーによく使われています。この匂いは人間にとってはアロマの良い香りですが虫たちにとっては嫌な匂いなのです。
また、無垢加工のレッドシダーは吸湿性が高いため防湿効果も抜群。先述したハンガーだけでなくシューキーパーにもよく使われます。
いわば天然の防湿剤・防臭剤・防虫剤ですね。レザーやウールなどのアイテムを湿気や虫食いから守りたいアメカジ愛好家には特におすすめです。もちろんお子さんやペットのいる家庭でも安心してお使いいただけます。
効果が落ちてきたら紙やすりで表面を削ることで効果が復活します。
除湿剤のように使用後にゴミが出ないのもエコで良いですよね。サステナブルでもある非常に優れた素材です。
無印良品レッドシダーハンガー（3種類）
ここからは無印良品から発売されている（いた）レッドシダー商品を紹介していきます。
まずはハンガー3種類を紹介します。
コートハンガー
レッドシダー製コートハンガー
本記事で紹介している中で僕が最もおすすめするのがこのレッドシダーハンガーです。
紳士用45cm（税込1,690円）、婦人用40cm（税込1,490円）の2サイズ展開。いずれも当時の価格です。
紳士用と婦人用を比較
ジャケットやコートをかけるのに適した厚みのあるタイプのハンガーです。
このタイプのレッドシダーハンガーは非常に珍しく、他社でもあまり見かけません。
価格にいたっても他社品が1万円近くするところ、まさかの千円台というお手頃さ。
無印良品史上でも名作中の名作でしたが、2020年に廃盤になりました。
僕は廃盤になると分かった後、在庫を片っ端から買い集めました。
今では入手が困難になっています。
僕は身長172cmで肩幅はしっかりしている方ですが、サイズは40cmの婦人用でぴったりです。紳士用の45cmだとむしろ洋服よりも大きく、先が出っ張ってしまいます。
小さいサイズが発売されていることも無印良品のレッドシダーハンガーの利点でした。他社品だと45cmを超えるものがほとんどで、細身の洋服には合いません。
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- 婦人用は細身の洋服にぴったり
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- 紳士用だとハンガーが肩から出っ張る
2020年に廃盤になってからは後継モデルとしてブナ材が選ばれました。
価格は同じですがやはり防湿、防臭、防虫、抗菌の面でレッドシダーに劣ります。
今まで同じ価格でレッドシダー製を作られなくなったという可能性がありますね。
薄型ハンガー
レッドシダー製薄型ハンガー
こちらも人気があった薄型ハンガー。
肩幅41cm、厚み1.6cmというサイズ感に加え、3本セットで1,000円（税込）というお手頃さが魅力でした。
薄い分、ジャケットやコートをかけるには物足りませんが、シャツなどをかけるのには最適。かさばらずスッキリ収納できるのもコートハンガーにはない利点です。
1.6cmと薄く、かさばらない
コートハンガーよりも前に廃盤になり、2020年には既に店舗に在庫が残っていない状況だったことを覚えています。
使いやすく、お手頃で、人気が高かっただけに廃盤化が惜しまれますが、現在はブナ材の後継モデルが発売されています。
フラットハンガー
レッドシダー製フラットハンガー
肩の部分に傾斜がないため、Tシャツなどをかけるのに適しています。
無印良品のレッドシダーハンガーは先ほどの2つが有名なため、知る人ぞ知る名品になっています。
他社から出ていない形状なので、差別化ポイントとしてもバッチリです。
Tシャツを掛けるのに適している
無印良品レッドシダーシューキーパー（3種類）
レッドシダーのケアアイテムといえばシューキーパー（シューツリー）ですね。
防湿・防臭・抗菌という特徴とは相性が良く、靴の中の湿気や匂いを取り除いてくれます。
型崩れ防止効果もあるので、革靴を履いた後には必ず入れておきたいアイテムです。
シューキーパー（シューツリー）
レッドシダー製シューキーパー
一般的には無印良品のシューキーパーといえばこの商品を指します。
逆にいえばこの商品以外ほとんど知られていません。
2024年現在も販売が続いている商品であり、無印良品のレッドシダー商品の中では数少ない現行品です。
サイズ展開は23〜25cm用、25〜28cm用の2種類。
男女の区別があるわけではありませんが、それぞれがレディースとメンズを想定しているのでしょう。
スプリング式で靴の形にぴったり収まります。
2つのサイズを比較
グッドポイントは踵の小ささ。
よくあるノーブランドのレッドシダーシューキーパーは踵が大きいものが多く、入れる靴によっては踵が広がってしまうため、良くないとされています。
その点無印良品のものは踵部分が小さく、どんな靴にも合います。
無印良品のシューキーパーは踵が小さいのが良い
踵が小さいツリーの方が、踵が伸びるリスクが少ない
ただし、やや安っぽい作りなので高級感は劣ります。
あくまでもコスパ重視の商品といった感じです。もちろんそれでは十分ではありますが。
ブーツキーパー
レッドシダー製ブーツキーパー
知る人ぞ知る無印良品のレッドシダー製ブーツキーパー。
シンプルな形状のブーツキーパーですが、湿気が残りやすい足先にレッドシダーチップが詰められており、ロングブーツをお持ちの方にはおすすめです。
男性でもエンジニアブーツやウェスタンブーツをよく履く方は検討してみてください。
つま先にレッドシダーチップが入っている
エンジニアブーツに装着
端材チップシューキーパー
レッドシダー端材チップシューキーパー
こちらは数量限定で発売されていた幻の一品。
先述したシューツリーのような靴型ではなくシンプルな筒形。靴の型崩れを防ぐというよりも、中の湿気を取り除く用途と考えた方が良いでしょう。革靴よりもスニーカーに適しています。
スニーカーに最適
ボックスシーツの残反を袋にして、レッドシダーのハンガーを作る過程で出た端材を中に入れています。
端材をうまく使ったエコな商品ですね。
端材をうまく使ったエコな商品
無印良品レッドシダーブロック（1種類）
レッドシダーブロック
最後に紹介するのがレッドシダーブロックです。
10cm×1cm×1cmの単純な木の棒ゆえに、幅広い使い方ができます。
タンスに入れるもよし、靴の中に入れるもよし、加工してハンガーに吊り下げるのもよし。
レッドシダーの特徴を活かした様々な使い方ができます。
使い方の詳細記事も書いていますので、気になる方はぜひ。
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無印良品のレッドシダーブロックの効果的な使い方3選！
続きを見る
レッドシダーブロックをハンガーに引っ掛ける
レッドシダーブロックを靴の中に入れる
レッドシダーブロックをたんすに入れる
こちらは数少ない現行品の1つです。
価格は499円（税込）と安価。20本入りなので1つ買えば部屋の至る所で効果を活躍してくれます。
無印良品のレッドシダー商品はコスパが良い！
無印良品は全体的にコストパフォーマンスが高い商品が多いことはよく知られています。
もちろんレッドシダーの製品も同様に素晴らしいコスパを誇ります。
コートハンガーのところでも言いましたが、他社品に比べて圧倒的に安く販売されています。
例えばレッドシダーケア商品を多く展開するブランド「ウッドロア」ではコートハンガーが8,000〜10,000円、シダーブロックが3,000円ですが、無印良品だとそれぞれ1,700円程度(現行価格だと2,000円くらいか)、500円。
ブランドの違いはあるものの、コスパで選ぶのなら間違いなく無印良品ですね。
それだけ評価が高いだけに多くの商品が廃盤になってしまったことが本当に悔やまれます。いつか復活してほしいですね。
まとめ
本記事をまとめます。
本記事が無印良品のレッドシダー商品が気になっている方の参考になったのであれば幸いです。
現行品は2種類しかありませんが、どちらも本当におすすめです！
日々の保管用にぜひ購入をしてみてください！
