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ルイスレザーVS.アディクトクローズで徹底比較!(価格、ラインナップ、革質、パーツ、フィット感、オーダーなどの違い)

2026年1月11日

ルイスレザーvs.アディクトクローズ

読者の知りたいこと

質問者さん
質問者さん

ルイスレザーとアディクトクローズのライダースはどちらが優れているの?

ルイスレザーとアディクトクローズはよく比較されます。
両ブランドともよく似たデザインの、伝統的なスタイルのロンジャンを製造していることがその理由でしょう。

価格や知名度だけで判断してしまうと、なんとなく”ルイスレザーの廉価版がアディクトクローズ”というイメージになってしまいます。
しかし、アディクトクローズには、ルイスレザーより優れている点がいくつもあります。

本記事では『ルイスレザー vs アディクトクローズ』として、両ブランドのどちらが優れているのかを18項目に分けて比較します。

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ブランドバリュー編

ここでは価値や価格といった点に着目して、両ブランドを比較していきます。

勝負①:ネームバリューはルイスレザーの勝ち

ここで言うネームバリューとは、ブランド価値、知名度、歴史などのことですね。
ネームバリューはルイスレザーの方が勝っています。

両ブランドとも非常に有名なライダースジャケットブランドであることは確かです。
しかし、”ルイスレザーを先に知ってから、アディクトクローズを後で知った。”という方が多いことも事実。
雑誌などのメディアへの露出も、ルイスレザーの方が勝っています。

その大きな理由は両ブランドの歴史にあります。
それぞれの歴史を読んでいただければ分かりますが、ルイスレザーはイギリス最古のライダースジャケットブランドであり、アディクトクローズは元々ヴィンテージのルイスレザー(他UKブランドも)を販売するディラーでした。

ルイスレザーは世界的なブランドであり、アディクトクローズはその影響を大きく受けて誕生したブランドです。

ルイスレザーの歴史

ルイスレザーの創業は1982年のイギリスです。創業者であるDルイスにより、「Dルイス・リミテッド」の名でスタートしました。
創業当初はレザー専門ではなく、洋服仕立て業として、装身具洋品や機械工業などの防護服を製造・販売をしていました。

その後、航空産業でのレザー衣類の需要が高まり、1926年にDルイスは本格的にレザーウェアの製作を開始します。
1930年には飛行用衣服としてブランド「AVIAKIT」を発表。現在もタグに書かれている”AVIAKIT”は”AVIATION=航空”と”KIT=装備”を組み合わせた造語です。
1939年に第二次世界大戦が始まると、イギリス空軍「Royal Air Force(R.A.F.)」にフライトジャケットを納入するようになります。

戦後のバイクブームの中で、1953年にアメリカで映画”The wild one”「乱暴者(あばれもの)」が公開され、主演マーロン・ブランドのライダースジャケットを着たコーディネイトがイギリスで注目を集めます。
1956年にマーロン・ブランドのライダースを模した”ブロンクス”を発売。

また、1950〜1960年代にかけて、レース界でもDルイスのジャケットが頻繁に着用されていました。
ワールドチャンピオンたちが着ていたことから、爆発的な人気を獲得していきます。

1960年には、より若い年齢層に向けたブランドとして「ルイス・レザーズ」を発表します。

1964年にはモッズとロッカーズの衝突が繰り広げられます。
ここでもルイスレザーのジャケットが着用され、今日の”ルイスレザー=ロッカーズの象徴”というイメージが形成されます。

1970年代には、ロンドン・パンクロック・ムーブメントの中で、セックス・ピストルズのシド・ヴィジャスらがルイスレザーのジャケットを着用。
ここで今日の”ルイスレザー=パンクロッカーの象徴”というイメージも形成されました。

アディクトクローズの歴史

アディクトクローズは日本発のファッションブランドで、伝統的なUKスタイルを現代風に再構築したレザーウェア、アパレル、ブーツを販売しています。

代表の石嶋聡氏が2006年に富山県で創業。
石嶋氏はヴィンテージのUKジャケット(レザージャケット、オイルドジャケット)のコレクターであり、深い知識と愛情を持つ人物として知られていました。

そんな石嶋氏が最初に手掛けたのはヴィンテージUKジャケットのディラー業(販売店)でした。
しかし、数多くのヴィンテージUKジャケットを販売するうちに、「1点モノのヴィンテージだけでは、全てのお客様を満足させられない」と考えた石嶋氏は、”ヴィンテージの要素を詰め込んだオリジナルのジャケット”を作るようになりました。

それが現在のアディクトクローズ・ブランドの始まりです。

ヴィンテージのように経年変化するレザー、古いUKジャケットに付いている金属パーツ、日焼けによる色の差を表現したファスナーテープなどを全て一から特注で制作。
石嶋氏が理想とするヴィンテージUKジャケットを現代に甦らせました。

当時のお客さんの中には、ヴィンテージにしか興味を示さず、ショップオリジナルを好まなかった方もいらっしゃったそう。
しかし、アディクトクローズのオリジナルジャケットを高く評価し、買ってくれたというエピソードが残っています。

この歴史からも分かるように、アディクトクローズのテーマは「ニュー・ヴィンテージ」。
ヴィンテージUKジャケットの魅力的な部分を完璧に再現しつつ、現代のファッションシーンに合うように、デザイン、パターン、実用性、快適性、耐久性を調整。
”モダン×クラシック”を融合させたようなラインナップが魅力です。

今や、日本のロンジャンブランドの中でもトップクラスの人気を誇っています。

勝負②:コストパフォーマンスはアディクトクローズの勝ち

一昔前はルイスレザーの方が値段が高く、アディクトクローズの方がコスパが良いイメージがありましたが、現在はその差が縮まりつつあります。

ルイスレザーはイングランド製アディクトクローズは日本製であるのに加え、両ブランドとも革、部品、縫製に力を入れているため、どうしても価格が高くなってしまいます。
近年の材料高騰の影響を受け、両ブランドとも値上げを行なっています。

ルイスレザー391Tライトニングタイトフィットは¥242,000(税込)+各種オプション料金なのに対し、
アディクトクローズAD-02はシープスキン¥220,000(税込)、ホースハイド¥242,000(税込)です。

僕はルイスレザーの場合、オプションで寸法オーダーをすることを強く推奨しています。
着丈・袖丈・裾幅が変更でき、1箇所につき¥16,500(税込)のオプション料金がかかります。
特にルイスレザーはデフォルトで袖丈が長く設計されており、袖丈を詰める人が多いです。

一方でアディクトクローズは袖丈のみ寸法オーダーで変更することが可能です。
その場合¥22,000(税込)のオプション料金がかかります。
ただし、アディクトクローズの袖丈はルイスレザーのように長すぎることはなく、オーダーしなくても着られることがほとんどです。

また、ルイスレザーはカラーオーダーをするとオプション料金がかかります。
一方でアディクトクローズは現在カラーオーダーを受け付けておらず、吊るし販売のみとしております。このとき金額は通常のブラックと変わりません。

これらの事例からも、ルイスレザーは基本料金の高さに加え、オプション料金の上乗せにより、価格が高くなることが見て取れると思います。

勝負③:リセールバリューはドロー

ルイスレザーとアディクトクローズはともに非常に高いリセールバリューを持ちます。
両ブランドともライダースブランドの中では高級路線にあり、日本市場で高い知名度と人気を誇っています。
新品価格はルイスレザーの方がやや高いですが、リセールバリューはほとんど変わりません。

ライダースジャケットの革自体は一生ものですが、体型変化の影響で着られなくなることがあります。
そうなったときには、古着屋に買い取ってもらったり、中古サイトに出品することも考えられます。

このとき、リセールバリューが高いのはオーナーからすると嬉しい要素であり、資産価値という面でも評価できます。
メルカリ、ラクマ、Yahoo!フリマ、ヤフオクは高く売れやすいのでオススメです。

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ラインナップ編

ここではモデル数やレザーの種類、色数といった”選択肢”に着目して、両ブランドを比較していきます。

勝負④:ライダースのラインナップはルイスレザーの勝ち

ルイスレザー大阪の店舗内観

アディクトクローズはルイスレザーがデザインソースになっているだけあって、両ブランドのデザインやモデルは非常によく似ています。

アディクトクローズのモデルの中には、シーズンによってあったりなかったりするものがあるため、注意が必要です。
欲しかったモデルが翌年には買えなくなってしまうこともあります。
常時フルラインナップのルイスレザーに比べると、ラインナップ数で劣ることは否めません。

加えてルイスレザーはレギュラーフィットとタイトフィットを選べる点でも魅力的です。
同じデザインでもフィット感の違いを打ち出せるのは、ルイスレザーの強みですね。

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ただし、ルイスレザーにしかないモデルやアディクトクローズにしかないモデルもあります。
ルイスレザーのトライデントやアディクトクローズのAD-10がその一例です。

ルイスレザーの方がラインナップ自体は多いですが、欲しいモデルがある場合にはそちらのブランドで買うと良いでしょう。

勝負⑤:アパレル等のラインナップはアディクトクローズの勝ち

本記事はライダースジャケットどうしの比較となるため、若干本筋から外れますが、アパレルラインのラインナップもブランドの魅力を測る重要な指標です。

ライダースを買ったらそれに合わせてトータルコーディネイトを楽しみたいもの。

アディクトクローズはライダースラインの「アディクトクローズ・ジャパン」の他、
アパレルラインの「ACVM」にてシャツ、ニット、コート、コットンジャケット、ベスト、パンツ、バッグ、キーホルダー、ウォレット等を展開。
ブーツラインの「アディクトブーツ」ではエンジニア、レースアップ、ショートウエスタン等を展開しています。

ライン分けしてそれぞれに力を入れているため、毎期新商品が発売されています。
アディクトクローズは単なるUKライダースブランドではなく、”ライダースをメインとしたUKアパレルブランド”と捉えるのが正しいかもしれません。

僕が特に気に入っているのがライダースに合わせて着ることを前提としたニットコート、ベスト
英国スタイルが好きな人にはもちろん、ライダースを真冬にも着たいという人にも非常にオススメです。

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ACVMもアディクトブーツも、アディクトクローズの中ではまだまだ歴史が浅いので、今後の展開に期待が高まります。

また、アディクトクローズが他ロンジャンブランドと一線を画すところは、英国旧車の取り扱いです。
TRIUMPH(トライアンフ)、Norton(ノートン)などの有名メーカーの車体も取り扱っています。

数百台の整備実績を持つ専門のメカニックも在籍。
英国旧車は日本車や古いハーレーに比べて、整備できるところが圧倒的に少ないため、扱いには困難がつきまといます。
英国旧車をしっかりと整備して販売できる体制を持つアディクトクローズは、旧車ファンにとっても貴重な存在です。

ACVMからUKヴィンテージ風のグローブやヘルメットも発売されているため、バイクも含めトータルでUKヴィンテージを楽しめます。
さすがに全部実現しようとすればお金がかかりますがね(笑)

勝負⑥:レザーのラインナップはルイスレザーの勝ち

ルイスレザーにはホースハイドシープスキンカウハイドベジタブルタンニンカウハイドクロムフリーカウハイドブリティッシュシープスキンの6種類のレザーが存在します。

対してアディクトクローズはホースハイドシープスキンの2種類のみ。

廃盤済みorコラボ限定のレザーを入れると、ルイスレザーにはラットランドシープスキン、ディアスキン(THE REAL McCOY'S)が。アディクトクローズにはキップレザー、ディアスキン、ディアスウェードがあります。

総ラインナップで見てもルイスレザーの方が種類が豊富ということですね。

勝負⑦:カラーのラインナップはルイスレザーの勝ち

”ロンジャンといえばビビットなカラーライダース”というイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。
それもそのはず、ルイスレザーにもアディクトクローズにも実にたくさんのカラーレザーが用意されています。
(後述しますが、アディクトクローズに関しては過去の話です。)

ルイスレザーでは、
ホースハイドにはブラック、ブラウン、レッド、イエロー、オレンジ、ネイビー、ブルー、ヴィンテージターコイズ、ターコイズ、グリーン、ホワイトの11色
シープスキンにはブラック、ダークブラウン、ライトブラウン、グリーン、ネイビーの5色
ブリテッシュシープスキンにはブラック、イエローの2色
ベジタブルタンニンカウハイドにはブラック、ブラウン、テラコッタ、グリーン、ネイビーの5色

この中から選べるだけでも豪華ですが、さらにコンビネーションカラーで同レザーの2つ以上の色を組み合わせてライダースをオーダーすることも可能です。

クリアな銀面のホースハイド、ベジタブルタンニン鞣しで深く沈んだ色合いのシープスキン、パリッとした艶とナチュラルな銀面のベジカウ
それぞれ色合いも少しずつ違います。
ネイビーが欲しい場合でもホースとシープとベジカウの3種類のネイビーから選べる
という利点もあります。

一方、アディクトクローズは現在カラーオーダーを中止し、シーズンごとの在庫販売でのみカラーレザーを取り扱っています。
かつてはブラウン、ワインレッド、グリーン、ホワイト、ダークブルー、ヴィンテージブルー、ターコイズ、ヴィテージイエローなど(同時ラインナップではありません)、様々なカラーが存在しました。
しかし2025年秋冬モデルはダークブルーのみ。

生産の合理化という意味では致し方ない判断だと思いますが、前の時代を知っている人間としてはどこか寂しさもありますね。
いつかオーダー会でカラージャケットが完全復活する日を楽しみに待っています。

レザー編

ここでは革の種類ごとに品質や経年変化などを確認し、両ブランドを比較していきます。

勝負⑧:羊革(シープスキン)はアディクトクローズの勝ち

アディクトクローズといえば分厚く、着やすい、茶芯のシープスキン
アディクトクローズのシープスキンは、厚みが1.5mmにも及びます。
シープスキン=薄い、弱いのイメージを一新することに成功したブランドは、現在に至るまでアディクトクローズを差し置いて他にはありません。

そのルーツにあるのはヴィンテージUKジャケットのトップピース。
代表の石嶋氏は元々、古いUKジャケットのコレクターであり、彼が気に入って着用していたのが着やすさ(軽さ、柔らかさ)と厚みを両立したシープスキンでした。

元来羊は小さい動物であり、革の厚みも薄い傾向にあります。
厚い部分があったとしても、ジャケットの厚みを均一化する過程で薄くすかれてしまうため、厚いジャケットを作ることは困難を極めました。

しかし、石嶋氏の情熱によりその革は再現されます。
大きい種類の羊の皮を使い、鞣し工程でタンニンをたっぷりと含ませることで、かつてイギリスで作られていた分厚く、着やすい、茶芯のシープスキンを現代に甦らせました。

また、シープスキンには”顔料染めをしても質感が変わりにくい”という特性があります。

カラーレザーで使われる青や赤の顔料は、定番の黒や茶色に比べてたくさんの顔料を吹きかける必要があります。
顔料の量が多くなれば、革の質感が”革らしくなくなっていく”というデメリットを持ちます。
しかし、シープスキンはその独特の革質と柔らかさでその弱点をカバーできる素材です。

ルイスレザーのシープスキンがブラック、ダークブラウン、ライトブラウン、グリーン、ネイビーといった暗めのカラーで染められている中、アディクトクローズはロンジャンらしいカラーレザーを展開。
アディクトクローズのシープスキンは”カラーレザーなのに革質が良い”という、ロンジャンに求められる重要な要素を満たすレザーでもあるのです。

雑誌Lightningをはじめ、ヴィンテージファンからも絶大な信頼を獲得したことで、アディクトクローズ=シープスキンのイメージが定着。
今やシープスキンにおいて、アディクトクローズの右に出るブランドは1つとしてないと言われています。

ルイスレザーのシープスキンも渋鞣しではありますが、厚みは1.1〜1.3mmと、アディクトクローズほどではなく、茶芯仕様でもありません。

先述したように、カラーラインナップにビビットカラーがないことも、アディクトクローズとの違いになります。(ルイスレザーのダークカラーも相当カッコ良いですが)

こちらも多くのファンを擁する、業界では著名なマテリアルですが、アディクトクローズのシープスキンほどのインパクトはありません。

シープスキンどうしの比較であれば、アディクトクローズが優位だと考えて差し支えありません。

アディクトクローズのシープスキンを見たい方のために、下の記事経年変化サンプル集を用意しました。
気になっている方は、ぜひ一度そのトップマテリアルを目にしてみてください。

シープスキンを見られる記事
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勝負⑨:馬革(ホースハイド)はアディクトクローズの勝ち

アディクトクローズは革質に定評があるブランド。
先述したシープスキンだけでなく、ホースハイドもまた、業界のトップマテリアルとして知られています。

アディクトクローズのホースハイドは、厚みがありながらしなやかさも合わせ持ちます。
加えて”クリアな銀面”という言葉で表現される、美しいルックスを備えています。
実に英国ライダースらしいマテリアルと言えるでしょう。

かつては芯通しで作られていましたが、2025年秋冬から茶芯にリニューアル。
ブランドとしての認知が進んだ今、アディクトクローズはシープスキンに加えて、ホースハイドの魅力も打ち出していくフェーズに入っています。

ルイスレザーのメインマテリアルもまたホースハイドです。
こちらも厚み。しなやかさ、銀面の綺麗さ持つ高品質なレザーです。
全11色という豊富なカラーバリエーションを展開しており、日本ではカラーロンジャンの代名詞として知られています。

それでも「アディクトクローズの馬革は、ルイスレザーの馬革よりも革質が良い」と評判です。
その理由は単純な革質だけでなく、先述した顔料染め技術も関係しています。
アディクトクローズではカラーレザー特有の”革らしくなくなるデメリット”を解消するために、様々な染色方法を試行してきました。
その結果、鮮やかなカラーと革らしい質感を両立させたレザーが誕生しました。

これまでの評価から、ホースハイドどうしの比較であれば、アディクトクローズが優だと考えて差し支えありません。

今後ルイスレザーが勝つとしたら、日本未発売のベジホースの上陸でしょうか。
こうなれば、ルイスレザーvs.アディクトクローズがさらに面白い勝負を繰り広げることになります。
ベジホースの日本上陸は今後の展開として大いにあり得ると予想しています。
とても楽しみですね。

勝負⑩:牛革(カウ、キップ)はルイスレザーの勝ち

牛革は牛の性別や年齢により、種類分けされています。

ルイスレザーが展開しているのはカウハイド。
出産経験のある雌の成牛の革であり、厚みと丈夫さがありながらも、キメ細かく柔らかい質感が特徴です。

ルイスレザーのカウハイドは下の3種類です。

  • カウハイド:定番レザーの1つ。クロム鞣しの芯通しレザーであり、水や摩擦に強い。カラーはブラックのみでややマットな表情。
  • ベジカウ:正式名称はベジタブルタンニンカウハイド。渋鞣しの茶芯レザー。個体によって表情が異なる。5色展開で独特なツヤを持つ。
  • クロムフリーカウ:染色工程で金属やその他の化学薬品を一切使用しないため、環境に優しく、デリケートな肌の人でもアレルギーを起こしにくい。カラーはブラックのみでマットな質感。

僕が特におすすめしているのがベジカウ
トップブランドが作る最高級レザーということもあり、その革質は業界最高峰と言っても過言ではありません。
基本料金に加えて¥88,000(税込)のオプション料金がかかるため、ライダースの中では高額な部類に入りますが、一張羅に相応しい風格を兼ね備えています。
茶芯の経年変化も楽しめるので、まさに一生着たいレザーです。

僕はベジカウのライトニングをオーダーしているので、気になる方はぜひ下の記事も見てみてください。

ベジカウ・ライトニングの記事
ルイスレザーライトニングタイトフィットのベジカウカスタム
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また、ベジカウの経年変化サンプルも載ますので、気になっている人はぜひ参考にしてみてください。

アディクトクローズは現在、牛革を取り扱っていませんが、過去には茶芯のキップレザーを作っていました。
キップレザーは生後6ヶ月から2年程度の若い牛の革で、キメ細かく柔らかいカーフ(子牛)と、厚く丈夫なカウやステア(成牛)の中間的な特徴を持っています。

こちらも古いUKジャケットに使われていた、”厚みがありつつも柔らかい茶芯のレザー”に近い特徴を持っていました。
ブランド内でシープスキンとポジションが被るからか、現在は廃盤に。
それでも初期のアディクトクローズを支えた偉大なレザーです。

ちなみに、アディクトクローズ代表の石嶋氏は、ヴィンテージUKジャケットを着始めて間もない頃、その厚みと柔らかさから”着やすい牛革製”であると勘違いしていたというエピソードがあります。
石嶋氏がキップレザーについて語る機会は多くありませんが、アディクトクローズのキップレザーは、当時惚れ込んだ理想の牛革を再現した存在なのかもしれません。

ベジカウvs.キップで勝負すると、わずかにベジカウの方が高い評価を得ています。
これについては販売期間や知名度の差が影響していると考えられます。

迷うところですが、ルイスレザーには現行で3種類、アディクトクローズは廃盤済みという事実を踏まえても、ルイスレザーの方に軍配が上がると言って良いでしょう。

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パーツ編

ここでは裏地、ジッパー、ジッパーテープなどのパーツに着目して、両ブランドを比較していきます。

勝負⑪:裏地はルイスレザーの勝ち

ルイスレザーの裏地
ルイスレザーの裏地サンプル

「見えない部分にもこだわりたい」「ジャケットを脱いだときにカッコ良い裏地を見せたい」という方にとって、裏地は重要なパーツです。

ルイスレザーではカスタムオーダーにより下の5種類から裏地を選ぶことができます。

  • レッドキルティング
  • ブラックナイロン
  • レッドコットン
  • レッドタータンウール(チェック)
  • ドックトゥースウール(千鳥格子)

中でも僕が好きなのはレッドタータンチェックです。
ロンジャンの定番裏地デザインですが、ルイスレザーでは1960年代に使われていたという歴史があります。
ルイスレザーのタータンチェックは、スコットランドの優れた織物職人によって作られたオールウール製。
暖かく、耐久性がありながら、着ると柔らかく、スッキリした着心地。
60年代の雰囲気を感じたい方だけでなく、他のジャケットと差をつけたい方にもおすすめのカスタムパーツです。

アディクトクローズの裏地はレッドキルティングのみですが、実は細部までこだわりが詰まった仕様となっています。
ヴィンテージに見られる深みのあるワインレッド調のカラーと、中綿を省いた、スッキリと着られる適度な厚みが特徴です。
後者は代表の石嶋氏が考案したもので、現代のライダース着用シーンでは着膨れするほど厚い中綿が好まれないことから生まれた仕様です。

通常ラインナップではレッドキルティング一択ですが、過去のカスタムオーダー会やコラボレーションでは、以下のような裏地も作られました。

  • レッドタータンチェック(AD-00、カスタムオーダー会)
  • ブラックポリエステルメッシュ(2021年カスタムオーダー会)
  • ブラックキルティング(富山店OPEN&5周年限定AD-03CS)
  • ピンクキルティング(FULLCOUNTコラボ)
  • カーキキルティング(FULLCOUNTコラボ)
  • ベージュコットン(FULLCOUNTコラボ)

個性でいうとアディクトクローズも決して負けていません。
それでも裏地に関しては、常時フルラインナップで提供し続けているルイスレザーに軍配が上がります。

勝負⑫:金属パーツはアディクトクローズの勝ち

金属パーツとはジッパーの引き手務歯(ムシ)エンドボックススナップボタンサイドベルトの留め具などのことを指します。

これら金属パーツの洗練度はアディクトクローズの勝ちです。

アディクトクローズのジッパー(ムシ)はアルミ製。
アルミ製ジッパーはヴィンテージジャケットにも採用されており、軽快な開閉くすんだ色味が特徴です。
アルミのくすんだ色合いは、経年変化したレザーや、後述する色落ちしたジッパーテープにマッチします。

アディクトクローズのアルミ製ジッパー
アディクトクローズのムシ(アルミ製)

それだけではありません。
アディクトクローズの金属パーツは全て一から制作した特注品。
アディクトクローズが生まれるまで、ヴィンテージUKジャケットに使われているようなジッパーは世の中に流通していませんでした。
「ここを妥協したら単なるショップオリジナルになってしまう」「相応しいパーツがなければヴィンテージUKジャケットを再現できない」と考えた石嶋氏は、ジャケットを1枚も作っていないにも関わらず、金具メーカーで金型を起こしてパーツを特注。

その徹底主義によって生まれたのがアディクトクローズの金属パーツというわけです。
アルミ製のジッパー四角い無地のエンドボックスによって、英国ヴィンテージの完全再現がなされたのです。

小さなパーツですが、見る人が見れば全体の完成度を左右する重要なパーツ。
金属パーツのクオリティこそが、ヴィンテージディーラーからライダースメーカーへと転換するうえでの、成功のカギとなりました。

またこの金属パーツは修理パーツとしても優秀。
ヴィンテージUKジャケットのジッパー部分が破損しても、アディクトクローズのパーツを使えば、全体の雰囲気を保ったまま修理することができます。

ジッパーの引き手には、フロントに「ADDICT」袖に「A」と書かれているのも見逃せないポイント。
細部までヴィンテージディテールが満載です。

ボールチェーンの刻印も小ネタとして面白いですね。
ヴィンテージUKジャケットの中には稀に「LIGHTNING」と刻印されている個体があります。
それを再現して「ADDICT」と刻印しています。

もちろんスナップボタンやサイドベルトにもくすんだカラーを採用。
全体の印象に統一感をもたせています。

ルイスレザーのジッパーもヴィンテージの復刻品。
ヴィンテージ・ルイスレザーに採用されていた「Clix」「Lightning」を現代に甦らせています。
こちらもルイスレザーでしか取り扱っていない、完全オリジナルのパーツとなっています。

ルイスレザーのムシは銅製であり、バリバリッとした重厚な開閉音が特徴。
アルミ製のような軽快さはないものの、ライダースらしさを感じられるというポジテイブな側面もあります。

ルイスレザーの金属パーツはツヤがある仕様。
ヴィンテージ感を残しつつも、ややロックな雰囲気になっています。

エンドボックスは格子柄。ここもアディクトクローズとは異なる点ですね。

ヴィンテージで稀に見られる「LIGHTNING」刻印もしっかり再現。
ヴィンテージの再現度はなかなかのものです。

ただやはり、アディクトクローズのジッパーのヴィンテージ感には及ばないため、金属パーツの勝負はアディクトクローズの勝ちとします。

勝負⑬:ジッパーテープはアディクトクローズの勝ち

ジッパーテープの洗練度もアディクトクローズの勝ちです。
ジッパーテープは、代表の石嶋氏の強いこだわりが詰め込まれた、アディクトクローズを象徴するパーツの1つです。

石嶋氏はヴィンテージジャケットを再現するにあたってジッパーテープにも注目しました。
古いジャケットの中には、日焼けによってジッパーテープが黒からベージュへと変化しているものが多く見られます。
当時のジッパーテープに使われていた染料は、現代のものよりも弱く、日焼けや雨によって色抜けするという特徴がありました。

そしてここで終わらないのがアディクトクローズのすごいところ。
ジッパーテープの色を部位ごとに変えているのです。

  • スリーブ:最も明るいベージュ
  • フロント:次に明るいブラウン
  • ポケット:最も暗いダークブラウン

ライディングポジションを取ると、日光にさらされやすい袖のジッパーテープが、最も明るい色へと変化。
フロントジップのジッパーテープは袖ほどでないものの、次に明るいブラウンに変化。
ポケットのジッパーテープは玉縁で隠れているので、変化の少ないダークブラウンに。

実物のヴィンテージジャケットと同様の変化を再現しています。
数多のヴィンテージジャケットを見てきた石嶋氏だからこそ気づくポイントです。

アディクトクローズのライダースの基本仕様はこのベージュテープですが、2021年のカスタムオーダー会ではブラックテープをオーダーすることができました。
このときはブラックキルティング裏地もオーダーできたので、それに合わせて用意したパーツだったと考えられます。

ルイスレザーのデフォルトはブラックテープですが、+¥2,200(税込)でベージュテープに変更することができます。
ルイスレザーのベージュテープは2色に分けられています。

  • スリーブ:明るいベージュ
  • フロント:明るいベージュ
  • ポケット:ブラック

ベジカウやシープとの相性は最高ですが、ヴィンテージ再現度でいえば、アディクトクローズの3色分けには敵いません。
フロントのテープが袖のテープと同じ明るさだと、”やりすぎ感”が出でしまうんですよね。

ここも文句なしのアディクトクローズの勝利です。

フィット編

ここでは型紙によるフィット感やサイズオーダーなどに着目して、両ブランドを比較していきます。

勝負⑭:型紙のフィット感はドロー

ルイスレザーはイギリスのブランドで、アディクトクローズは日本のブランドですが、特段アディクトクローズの方が日本人に馴染みやすいということはありません。

ルイスレザーのタイトフィットモデルは、日本人にも似合いやすい細身のフィット感となっています。
アディクトクローズはレギュラーフィット・タイトフィットの区分けはありませんが、ルイスレザーでいうタイトフィットに近いフィット感になっています。

ルイスレザーとアディクトクローズの寸法を比較します。
モデルはライトニング型のルイスレザー391T、アディクトクローズAD-02です。

ルイスレザー 391T ライトニングタイトフィット

サイズ胸囲(cm)肩幅(cm)着丈(cm)※変更可袖丈(cm)※変更可裾幅(cm)※変更可
34954263.564.589
36100436464.594.5
3810444.564.56699
40110466566.5104
4211547.565.567108

アディクトクローズ AD-02 ダブルライダースジャケット

サイズ胸囲(cm)肩幅(cm)着丈(cm)袖丈(cm)※変更可裾幅(cm)
349440前59/後616088
369843前61/後636292
3810445前62/後646398
4011047前64/後6664104
4211448前64/後6664108

大きく異なるのは袖丈ですね。
アディクトクローズは、袖丈をオーダーで調整しなくてもちょうど良い長さで着用できます。

ルイスレザーはバイカーに向けて商品を展開しているので、腕をハンドル側に伸ばしたときに袖が短くならないように、あらかじめ長く設定しています。
ただし、日本人は欧米人に比べて腕が短い傾向にあるため、ルイスレザーの袖丈はオーダーでカットする方が多いと聞きます。実際に僕もそうでした。

あくまで傾向なので、体格が多様化している日本人に、どちらの方が向いているということは一概には言えません。
よって型紙によるフィット感はドローとします。

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勝負⑮:寸法の微調整はルイスレザーの勝ち

ルイスレザーは着丈・裾幅・袖丈の3点をオーダーで変更できます。
「肩・胸周りはサイズ40が合うけど、着丈が長くて、裾幅が余るなぁ…。」という方でも、ぴったりのサイズのジャケットを作ってもらえます。

一方アディクトクローズでは袖丈のみオーダーで変更可能となっています。
アディクトクローズの袖丈は最初から適切な長さになっていることが多いため、僕も含めて寸法を変えなかったという方も多い印象です。

勝負⑯:バイク適性はドロー

ルイスレザーでは”何よりもまず、最高のクラシックな英国製モーターサイクルウェアを作ること”に焦点を当てています。
(出典:ルイスレザー公式サイト「Custom Ordering」
なので自然に腕が前に出るようなライディングパターンで作られています。

アディクトクローズも伝統的なロンジャンから着想を得て生まれたブランドなので、バイクに乗ることを想定しています。
代表の石嶋氏も普段からカフェレーサータイプの英国旧車に乗っているので、バイク適正は問題ありません。

バイクギアとして見たときにも、ルイスレザーにはホースハイドとカウハイド、アディクトクローズにもホースハイドがあります。
転倒から身を守るギアとしても、標準的な水準です。

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オーダー編

ここではオーダーや購入に関することに着目して、両ブランドを比較していきます。

勝負⑰:カスタム自由度はルイスレザーの勝ち

カスタムオーダーの自由度はルイスレザーの方が勝っています。
先述したカラーの豊富さ3箇所の採寸オーダーに加え、内ポケットを付けられたり(アディクトクローズでは標準装備)、パッチをオーバルとスクエアで選べたりと、アディクトクローズに比べてカスタムできるパーツが豊富に用意されています。

アディクトクローズは現在オーダーを中止しています。
袖丈の採寸オーダーに関しては引き続き行なっていますが、カラージャケットをオーダーできなくなったのは痛手ですね。

したがって、カスタム自由度の高さではルイスレザーに軍配が上がります。

勝負⑱:入手しやすさはルイスレザーの勝ち

ルイスレザーは直営店2店舗(東京・大阪)の他、全国に正規取扱店が存在します。
採寸オーダーは直営店でしかできませんが、カラー等のオーダーは正規取扱店でも可能です。

他ブランドとのコラボレーションも盛んで、コムデギャルソンやヒステリックグラマーの店舗に行くと、コラボモデルが置いてあります。

また歴史も長いため、中古市場でも取引が活発に行われています。

このように、ルイスレザーは高価ではあるものの、入手の機会は比較的豊富だと言えます。

アディクトクローズは現在、直営店4店舗(東京・大阪・名古屋・富山)オンラインストアでのみ販売しています。
過去には正規取扱店も存在しましたが、現在は卸売を中止しています。

しかも東京店と富山店(現・アーカイブス)は毎日営業しているわけではありません。
東京店は金・日の営業。アーカイブスは2024年よりイベント時のみの営業となっています。

歴史も他ロンジャンブランドに比べて浅く、中古市場での取引数も比較的少なくなっています。

したがって、入手機会の多さではルイスレザーに軍配が上がります。

【総評】両ブランドも一長一短!好みのデザインやレザーを選ぶのが正解!

結果はルイスレザーは9勝アディクトクローズは6勝3分けでした。
本記事では僕が独自に設定した18項目で勝負したため、このような結果でしたが、この他にも”憧れのロックミュージシャンが着用している”や”スタッフの接客の良さ”など、評価する視点は無限にあります。

どちらも日本では非常に有名なロンジャンブランドなので、それぞれのブランドの持つ利点を考えた上で選べば、まず間違いありません。
どちらで購入するか迷われている方は、ぜひ本記事のように色々な視点で考えてみてください!

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