読者の知りたいこと
パンクロッカー、バイカー、芸能人など、多くの著名人から愛されているパンク系ライダースジャケットブランド「666」。
2020年頃からルイスレザーをはじめとした”英国系ライダース(ロンジャン)”が日本でブームとなっており、連日多くの人が666でライダースを購入されています。
そんな中で必ずと言っていいほど議論になるのが「サイズ選び」です。
よくライダースのサイズ選びは永遠のテーマだなんて言われますが、実際問題サイズ選びには非常に難しいものがあります。
本記事では、実際に666原宿店にて複数のサイズを試着して購入した僕が、サイズ選びについて分かりやすく解説していきます。
【サイズ感】666ライダースを試着したときの写真(LJM-10TF)
本記事で言及するのは666の中でも、アメジャンとロンジャンの特徴をMIXした米英折衷モデル「LJM-10TF タイトフィットフロントベルトライダースジャケット」です。
一見フロントベルトとエポレットが付いたアメジャンですが、
よく見るとアクションプリーツなし、背中のヨーク、ボールチェーン、前に付いた袖ジップなど、ロンジャンの特徴も持ち合わせています。
サイズ感は同じ666の「LJM-1TF タイトフィットサイドベルトライダースジャケット(ロンジャン・ライトニング型)」に比べて、ややゆとりがあります。
LJM-10TFはタイトフィットモデルでもあり、伝統的なレギュラーフィットに比べて現代的な細身のシルエットをしています。
バイクウェアとしてはもちろん、街着やパンクシーンにも映える666らしい仕様。
現在666で売られているジャケットのほとんどはこのタイトフィットモデルですので、666の中でも定番のフィット感ということになります。
これから購入される方の参考になると思います。
(同じタイトフィットでもモデルによってフィット感・サイズ感が異なります。)
そして、僕の体格は身長172cm、体重70kg、肩幅42cm、胸囲94cmです。
中肉中背よりもややゴツめの体格と言えます。
元々ボクシングをしていたことや、日々の仕事で重い鞄を持ち歩くことから、肩幅が広く、胸筋が発達しています。
よくライダースは体重10kgでワンサイズ変わると言われているので、そのことも参考にしながら次の試着写真をご覧ください。
サイズ36を試着
サイズ36(Sサイズ相当)を試着したときの写真です。(※カラーが違いますが同じモデルです。)
パンクロッカー風にスキンタイトに着たいのであればこのサイズ感も候補に入ります。
LJM-10TFはアクションプリーツがない代わりに、肩幅がやや大きめに取られているため、肩幅はさほど窮屈ではありません。
しかし、前を閉めると身幅と袖が窮屈になることと、襟の開きが大きくなってしまうことは避けられません。
革が引っ張られて横シワが入っていることもサイズが小さいことを示しています。
下にニットを着ると、より窮屈に感じました。
36を着る場合は、下にTシャツ1枚、前を開けて着るのがベストです。
サイズ | CHEST(胸囲) | SHOULDER(肩幅) | LENGTH(着丈) | SLEEVE LENGTH(袖丈) |
36 | 102.5cm | 46cm | 62.5cm | 61cm |
サイズ38を試着
サイズ38(Mサイズ相当)を試着したときの写真です。
試着の結果、サイズ38が適正サイズであることが分かったため、僕はこのサイズのものを購入しました。
タイトフィットらしいスリムなシルエットできれいに着こなせています。
36のときと比べて、シワがよることもなく襟の開き具合も自然ですね。
ニットの上からでも問題なく着られました。
中に1枚着込めるので、冬でも大活躍してくれます。
サイズ | CHEST(胸囲) | SHOULDER(肩幅) | LENGTH(着丈) | SLEEVE LENGTH(袖丈) |
38 | 107.5cm | 48cm | 63.5cm | 62cm |
サイズ40を試着
サイズ40(Lサイズ相当)を試着したときの写真です。(※カラーが違いますが同じモデルです。)
さすがにサイズ40は大きかったです。
Tシャツ1枚の上から着ると、ゆとりがありすぎて革が浮いてしまっています。
下にニットを着てもゆとりを埋めるには不十分でした。
これではライダースらしさが失われてしまうので、このサイズ40はナシですね。
サイズ | CHEST(胸囲) | SHOULDER(肩幅) | LENGTH(着丈) | SLEEVE LENGTH(袖丈) |
40 | 112.5cm | 50cm | 64.5cm | 63cm |
【サイズ表】666ライダースのサイズ選びは肩幅と胸囲を基準に(LJM-10TF)
まずは僕のLJM-10TFタイトフィットフロントベルトライダースジャケットのサイズ表をお見せします。
先述したように、僕の肩幅は42cm、胸囲は94cmです。
ヌード寸法ちょうどのサイズを選んでしまうと、着用時に身体を動かすことができません。第一革の厚みもありますので、着脱すら難しくなるでしょう。
したがって、捨て寸を約5cm取り、身体が動くだけの余裕を作ります。よくスーツ店で言われる肩のつまみや、身幅の拳1つ分の余裕がこれに相当するものです。
このヌード寸+5cmのサイズに最も近いものを起点に、いくつかのジャケットを試着して着用感を見ていきます。
ヌード寸法とは
衣類を着用していない状態で測った身体の実寸サイズのことを指します。
製品の寸法ではなく、着用者自身の体の大きさであり、サイズ選ぶ際の基準となります。
※今回は薄手のTシャツの上から採寸していますので、厳密なヌード寸法とは異なります。それでもサイズ選びの結果には影響しません。
さて、ヌード寸+5cmの寸法に最も近いのはサイズ36ですね。
Tシャツ1枚の上から着るとスキンタイトな着こなしができるので、サイズ36の付近のサイズを試着していきます。
今回はサイズ36が思いのほかタイトだったため、サイズ34ではなくサイズ38からサイズを上げて試着することに。
結果はサイズ38がベストでした。
666ライダースのサイズを選ぶ上で考慮すること
666のライダースのサイズを選ぶ上で、考慮しておくこべきことがあります。
ライダースのサイズを選ぶ際の前提条件となりますので、事前によく考えておき、試着の際にスタッフの方にも相談しながら決めると良いでしょう。
タイトフィットモデルを選ぶと合いやすい
666のライダースの中でも人気となっているものは、ほとんどがタイトフィットモデルです。
日本人の体型や現代的なファッションセンスを考慮して作られているため、666のスタッフの方も定番としておすすめされています。
体格面でも、ファッション面でも、タイトフィットモデルが最も合わせやすいと言えるでしょう。
当然、タイトorレギュラー、それぞれのモデルによってサイズ感は異なるものになっています。
同じ666の”ライトニング型”でも、タイトフィットモデル(LJM-1TF)とレギュラーフィットモデル(LJM-1)とでは、サイズ感が変わってきますし、
同じタイトフィットモデルでもロンジャン(LJM-1TF)とアメジャン(LJM-10TF)でサイズ感が変わってきます。
購入するモデルでサイズを計測することを忘れずに。
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革の伸びは考慮せずに選んで良い
よく「ライダースは革が伸びるから、小さめに買った方が良い。」という人がいますが、伸びるのはヒジくらいで、その他の箇所は大きく変わりません。
特にホースやステアなどの丈夫な革は長年着用していても伸びづらいため、購入段階で革の伸びを考慮する必要はありません。
ただし、経年で着用者の身体の動きに合わせて革が柔らかくなっていくため、新品時とは比べ物にならないほど着やすくはなります。
バイク、バンド、街着などの着るシーンを想定する
ライダースを着る理由は人によって様々です。
バイクウェアとして、バンド衣装として、または街着として。
それぞれのシーンごとに適切なサイズ感が変わることも考えられます。
バイクに乗る場合には、肩幅が適切なサイズ感でないと、運転に支障が出てしまいます。
666らしくパンクに着こなしたい場合には、Tシャツ1枚の上からスキンタイトに着ると良いですね。
こういったことも念頭に置いてサイズを選ぶべきです。
また真冬にも着る場合、中にニットやスウェットを着込むのか、上からコートを羽織るのかも、サイズ選びにおいて重要な点です。
基本的なサイズの選び方をお伝えすると、2025年現在は適正サイズ(ジャストサイズ)のものを選ぶのがスタンダードです。
現在のファッションシーンにおいて、ライダースはジャストサイズで着こなすのが主流になっています。
近年日本で起こったライダースジャケットブームは、およそ2014年頃から始まりました。
ブーム初期には、著名人だと三代目JSBやBIGBANGが、ファッションデザイナーだとエディ・スリマンらが、ライダースファッションシーンを牽引していたこともあり、細身でタイトなシルエットが好まれていました。前を開けて着ることを前提にしたサイズ感や、腕を通さずに肩がけする着こなしがよく見られた時期です。
このように、時代ごとにライダースのサイズ感のトレンドも変化しています。
トレンドを追うのか、それとも自分流の信念で選ぶのか、このあたりもサイズ選びの際に重要となる価値観です。
その点で言えば666のタイトフィットモデルはタイトなサイズ感にもジャストなサイズ感にも対応しやすく、おすすめです。
666はカスタムオーダーで袖丈を変更可能
666ではカスタムオーダーにて、袖丈を変更することができます。
オプション料金¥11,000(税込)で、袖丈を±1cm単位(最大±8cm)でお好みの長さに調整できます。
こちらのオプションは原宿店で購入される方と公式の試着サービスを利用された方しか使えません。
Amazonや楽天などで購入する場合はオプションが使えませんので、ご注意ください。
僕の場合は袖丈の変更は不要だと判断し、オプションは付けませんでした。
人によっては「バイクに乗るときのために袖を長くしておきたい。」などの要望があると思いますので、スタッフの方に相談しながら決めることをお勧めします。
また、666のカスタムオーダーではレザー、カラー(ステアハイドのみ)、裏地、スライダー、ファスナーテープなどをお好みのものに変更できます。
納期も2〜3ヶ月程度とカスタムオーダーにしては非常に早いため、せっかく買うならカスタムオーダーすることをおすすめします。
他ブランドとのサイズ感の違い
666ライダースのサイズ選びの参考として、他ブランド(Schott、ルイスレザー)と比較してみました。
LJM-10TFはアメジャンと同程度で、ロンジャンよりも大きめ
今回僕が購入したLJM-10TFは、アメジャンとロンジャンの両方の特徴を併せ持った特殊なライダースでした。
アメジャンのように肩・胸周りにはゆとりがありますが、ロンジャンのようにアクションプリーツがありません。
アメジャンの代表”Schott ONESTAR TALL”と比較すると、両者はサイズ感が近く感じました。
同じサイズ表記である38がベストです。
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ロンジャンの代表”ルイスレザー ライトニングタイトフィット”と比較すると、666 LJM-10TFの方が大きく感じました。
LJM-10TFはライトニングに比べて肩・胸周りに余裕があり、着たときに脇の下が窮屈にならずに済みました。
僕は666 LJM-10TFはサイズ38、ルイスレザー ライトニングタイトフィットはサイズ40がベストです。
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LJM-1TFはルイスレザーライトニングタイトフィットと同程度
666の中で最も代表的モデルと言えるのが「LJM-1TF タイトフィットサイドベルトライダースジャケット」。
ロンジャンの類型の1つである”ライトニング型”のジャケットで、666の中でも定番中の定番として君臨しています。
基本的にルイスレザーのライトニングタイトフィットと同じサイズを選べば問題ありません。
僕はどちらともサイズ40がベストでした。
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まとめ
本記事をまとめます。
永遠のテーマであるライダースのサイズ選びについて解説をしてきました。
実体験と理論的を組み合わせて執筆しましたので、多くの人の参考になるのではないかと思います。
ぜひ本記事を参考に666原宿店に足を運んでみてください。
きっとご自身にぴったりの一着に巡り会えます。
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