読者の知りたいこと
- 天神ワークスって福岡で買えるの?
- 天神ワークスのおすすめアイテムが知りたい。
- 福岡のアメカジショップ「WORK PEOPLES INN」、「MAVAZI」について知りたい。
※本記事の写真は許可をいただいたうえで掲載しております。
今回の記事にはアメカジ界でビッグネームの方が登場します。
天神ワークス代表の髙木さん、Lightningのモヒカン小川さん、MAVAZI店長の西田さんと対談してきました。
2022/10/29,30の2日間、福岡県のアメカジショップ「MAVAZI」にて天神ワークスがポップアップストアを出店されました。
ぜひ取材したいということを伝え、2日間実際に現地、MAVAZIに行ってきました!
そして今回のイベントでは有名アメカジ雑誌「Lightning」のモヒカン小川さんも来られました。
アメカジメディアの大先輩に他では聞けない貴重なお話を伺ってきました。
天神ワークスが福岡のMAVAZIでポップアップストアを出店!
はじめに天神ワークスというブランドについてお話しします。
天神ワークスとは


使うほど、着るほどに美しく変化するレザーエイジング
2006年に創業。
栃木レザーを使ったウェア、シューズ、小物といったプロダクトを製作・販売しているブランドです。
レザーエイジングの魅力を世の中に認知させた立役者として、革好きから絶大な人気を誇るブランドです。
Lightning(アメカジ雑誌)、Dig-it(WEBメディア)、CLUTCHMAN TV(YouTube)でも数多く紹介されています。これらの媒体で知ったという方も少なくないのではないでしょうか?
店舗は東京都足立区千住に構えています。
「天神」と名前に付きますが福岡に店舗はありません。
セレクトショップへの卸売りもしていないため、購入するときは東京の直営店かオンラインストアで買うことになります。
実は栃木レザーを有名にした存在でもあります。
今でこそ「栃木レザーといえば国内タンナーの雄」と言われるほど知名度の高いものになっていますが、その魅力が世に広まったのは天神ワークスのプロダクトと理念があってこそのものでした。
国内タンナーといえば栃木レザーが有名ですが、ひと昔前までは姫路レザーの方が有名でした。
意外です。僕と同じ年代(95年前後の生まれ)の人は栃木レザーの方をよく聞きます。僕が過去にアルバイトしていた雑貨店でも栃木レザーの革小物は大人気でした。
栃木レザーは国内でも希少なベジタブルタンニン鞣し専門のタンナーです。 栃木レザーの魅力は何といってもエイジングにあります。植物タンニンを使ってじっくりと鞣された革は最上級のエイジングを見せます。 プロダクトを長年使い続けてほしいという当社の理念と合致し、今も栃木レザーにこだわって商品を作り続けています。
栃木レザーは革の持つ魅力を最大限に引き出しているんですね。
さらに当社では「飽きのこないデザイン」の商品を作っています。奇抜にしすぎないことで長年使っていただくことができ、栃木レザーの持つエイジングの魅力を最大限に引き出すことができます。
まさに一生物。長く使い続けたい商品ですね。他にもユーザーのことを考えた取り組みってありますか?
レザーウェアのセミオーダーですね。
天神ワークスのレザーウェアはセミオーダー(カスタムオーダー)が可能です。
栃木レザーを使った最上級のウェアが、ユーザーの体格に合わせて作られます。
ベースとなるサイズや着丈・身幅の大きさ、さらにはユーザーの用途も考えて作ることができます。
長年レザーウェアを取り扱ってきたプロがユーザーと直接ディスカッションしてくれます。
また、カラー選びについては革の色だけでなく、裏地の色も選ぶことができます。
まさに自分だけの一着ですね。これを長年使い続けることによってさらに魅力が増していくとしたら…。
考えただけでも欲しくなります。
レザーウェアは「先を考えたサイズ感」で選んだ方が良いですよ。
今の体形で選ぶのではないのですか?
10年、20年と着続けるにあたってサイズ選びでは先を考えることが大事になります。 高価なレザーウェアを買ったとしても体形が変わったり、年をとって革を着る筋肉がなくなったりします。 当社ではお客様のライフサイクルも考えて商品を提供しています。
大き目サイズも検討するということですね。タイト派の人はジャストサイズを選びたがらないのですか?
当然、大き目サイズを選ぶことに抵抗感を持つ人もいます。そういう場合でも先ほどの事情を伝え、ディスカッションしてサイズを決めます。
長年レザーウェアを着続けることを考えると、未来の体形や筋肉量も考えなければなりません。
長年レザーウェアを着続け、販売してきたプロがユーザーのライフサイクルまでも一緒に考えながら選んでくれます。
ここにもエイジングの魅力を最大限に引き出す知恵が秘められています。
2022/10/29,30の2日間、福岡のアメカジショップ「MAVAZI」に出店





そんな天神ワークスが福岡のアメカジショップ「MAVAZI」にて2022/10/29,30の2日間、ポップアップストアイベントを開催しました。
イベントは盛況を見せ、中には長崎県からお越しになった方も。
普段は購入できない商品がズラリと並び、天神ワークスの社長とスタッフの方が接客をしてくれました。
実は天神ワークスのポップアップストアイベントは福岡でのみ開催されるものではありません。
直近だと香川でも開催がありました。
次に、天神ワークスが全国を回ってイベントを行う理由を聞いていきましょう。
天神ワークスが全国でポップアップストアイベントを開催する理由
天神ワークスは全国の主要都市で定期的にポップアップストアイベントを開催しています。
全国で行っているこの活動には次のような背景があります。
普段は東京でしか買えないからという理由もありますが、一番の理由は全国のお客様にセミオーダーして回りたいからです。
それで全国で!
はい。お電話での問い合わせでよくあるのが、「これのサイズ36をください」や「身幅50cmのものをください」というもの。 サイズを数値に印象付けられている人が多い印象です。しかし実際の体格というものは実にユニークで、平置きの採寸だけでは測れないものがあります。例えば肩幅が45cmでも厚みのある方だと窮屈だったり。 サイズって数値じゃないですよ!って伝えるためにも全国でお客様と触れ合わないとなって思いました。
実に天神ワークスらしい取り組みですね!
このように、ユーザーに最も良いものを提供するために全国でセミオーダーをして回っておられます。
「サイズは数値だけでは測れない」という言葉に、今までのサイズ感の常識を覆されました!
僕が欲しくなった天神ワークスのアイテム3選!【魅力を伝えます】
今回のポップアップストアで商品を見て、実際に欲しいと感じたものを3つ紹介します。
C'MAN FISHTAIL COAT:FJ02はレザー製のフィッシュテールコート

1970年代のアメリカ軍のフィッシュテールコートをデザインソースにしています。
天神ワークスが栃木レザーと共に開発したオイルドキップレザー(子牛革)をマテリアルに使っています。
こういった貴重な素材を大胆に使うことができるのも、栃木レザーとの密な関係性があってこそのもの。

天神ワークス代表の髙木さん、Lightningのモヒカン小川さんがイベントで着ておられたのも、このC'MAN FISHTAIL COATです。
このコートの魅力は羽織ったときに見せるドレープ感です。
ドレープ感の秘密は0.6mmという革厚にあります。
このドレープ感はオイルドキップレザーでしか出せません。

オイルドキップレザーの耐久性があるからこそ、理想的なシルエットを実現できる0.6mmまで薄く漉くことができるのです。
これをステアハイドやカウハイドといった親牛の革で薄く漉いてしまうと、耐久性に難が出てしまいます。
他のメーカーが作るとしたらディアスキンやシープスキンを使うことになりますが、牛革の質感は出すことができません。
まさに天神ワークス×栃木レザーのオンリーワンマテリアルです。


サイズ感は大き目がおすすめ。
肩が落ちるくらいのオーバーサイズがドレープ感をより強く表現してくれます。
また、大き目サイズをチョイスすることでライダースの上から羽織ることも可能です。
僕は172cm、体重65kg、schottのライダースのサイズは36です。
ライダースの上に羽織ったC'MAN FISHTAIL COATのサイズは38。パンツを細身にすることでVラインシルエットをつくることができます。
天神ワークスのスタッフさんいわく、ライダースの上から羽織るならばもっと大きいサイズ42の方がおすすめとのこと。
そしてライダースの上から羽織っても軽い!動きやすい!カッコイイ!
真冬にライダースジャケットを着たい方にもおすすめです。


もちろんエイジングにも魅力があります。
襟、ポケット、裾のドレープ感が圧巻です。レザーでこれを表現できるのは天神ワークスのオイルドキップならでは。
- 襟のエイジング
- ポケットのエイジング
- 裾のエイジング
※エイジング前後の写真は元の色が異なります。新品時がオリーブで、エイジング後はブラックです。
色の変化も見逃せません。オリーブがエイジングし、茶色みのかったグリーンに。
長年使うことで全体的に表情が変わっていく、育て甲斐のあるレザーです。

※上の写真のレザーはオイルドキップではありません。別のレザーなのであくまで参考です。
カラーはタン、ブラック、ダークブラウン、ネイビー、コバルトブルー、オリーブ、レッド、バーガンディの8色展開。
裏地のカラーもオーダー可能です。
通常はカスタムオーダーに別料金がかかりますが、今回のイベントではなんとカスタムが無料でした。
セミオーダー(カスタムオーダー)の納期は2022年10月現在だと約4ヶ月です。
C'MAN ENGINEER BOOTS:エイジニアブーツはタンカラーのヌメ革を使った唯一無二のエンジニアブーツ

タンカラーのヌメ革を使ったエンジニアブーツなんて見たことありますか!?
これが実は存在するんです。
ヌメ革のプロダクトに力を入れている天神ワークスならではのモデルと言えます。
ベジタブルタンニン鞣しのカウハイドを使用。履き込むごとに美しい飴色へと経年変化(エイジング)していきます。
エイジング×エンジニアで「エイジニアブーツ」という呼称もついています。
このブーツこそがその名称にふさわしい。そんな一品です。
エンジニアブーツが好きだからどんどん家にエンジニアが増えていく…。
そんな方もいらっしゃると思います。僕も家に3足あります(笑)
ブラックのスムースレザー、ベージュのスウェード、茶芯、ヴィンテージ、etc…。
このあたりが一般的によく見る商品です。
一風変わったエンジニアブーツが欲しい!
エンジニアブーツのエイジングを最大限に楽しみたい!
そんな方にはうってつけの商品です。


タンカラーのヌメ革の革小物

天神ワークスが作っているのはウェアやブーツだけではありません!
革小物もとても素敵です。
ウォレット、キーホルダー、バングル、ブレス、カードケース、etc…。
実に様々なアイテムが天神ワークスから販売されています。
使われているのはもちろん栃木レザー。
日常使いするアイテムだからこそ、飴色に変化するエイジングがとても楽しみです。
今回のイベントで僕が購入したのはこちらのアイテム。
長年使ってエイジングを楽しみたいです一品です。

福岡のアメカジショップの雄「WORK PEOPLES INN」、「MAVAZI」について紹介


今回天神ワークスのポップアップストアイベントの会場となった福岡のアメカジショップ「WORK PEOPLES INN」、「MAVAZI」について紹介します。
運営しているのは同じ株式会社ジャンプという会社です。
1階がWORK PEOPLES INN、2階がMAVAZIになっています。
WORK PEOPLES INNはワークウェアラインです。
アメリカンブランドのワークウェア、ブーツ、バイクアイテム、小物を取り扱っています。
アメカジアイテムの豊富な品揃えが来る人を楽しませてくれます。

MAVAZIはインポートラインです。
アメリカ買い付けのヴィンテージ、デッドストック衣類、アンティーク雑貨、小物をはじめ、アメリカ、ヨーロッパの伝統的なアイテムを取り扱っています。
また、ヴィンテージを踏襲したオリジナルブランドも製作しています。

お店の前にはバイクがお客さんの乗ってきたバイクが並んでいます。
ヴィンテージパーツでカスタムされたバイクがとまっているあたり、ヴィンテージ好きなお客様が集まっていることが分かります。
※バイクのオーナー様に掲載許可をいただいております。

今回僕が購入したのはWrangler(ラングラー)のRIATA シャツです。

ラングラーといえばデニムがよく知られていますが、シャツも販売されています。
アメリカンブランドのチェックシャツはまだ持っていなかったので欲しくて購入。
シャツはオールシーズン着ることができるので、この冬もヘビロテしたい1着です。
福岡のアメカジショップといえばココ!豊富な品揃えと知識豊富なスタッフが迎えてくれます
今回取材の許可をいただいたのは社長の片山さん、MAVAZI店長の西田さんです。
「10年後の自分に手渡せる洋服」をテーマに商品を揃えています。 10年着て味の出た表情を楽しんでほしい。それを考えるとアメカジアイテムが一番ですね。
分かります!僕もアメカジのそういったところに惹かれてメディアを運営するに至りました。
一緒にアメカジを盛り上げていきましょう!
うれしいお言葉ありがとうございます!盛り上げましょう!
西田さんがイベントの日に身に着けておられたのは、30年着たヴィンテージのschott、レッドウィングのPT91、アンティークの時計。
まだユニクロがschottやLevi'sを置いていた時代に買われたものなのだそう。
schottのライダースは破れた箇所をリペアして大切に着続けられています。
レッドウィングのエンジニアブーツは使い込まれて味のある表情に。
アンティークの時計はもちろん今でも動いていて、時間を見るのに使われています。
社長の片山さんはバイク乗り。
今回のイベントでモヒカン小川さんとも挨拶されていますが、モヒカン小川さんがLightningに入った20年くらい前にハーレーの記事で取材をしていることが判明。
めっちゃ偶然らしいですが、アメカジという共通点で再会できることがなんとも感動的でした。
このようにアメカジ歴の長いスタッフがいらっしゃいます。それに加えて豊富な品揃え。
アメカジ好きには一度は来てもらいたいショップです。
オリジナルハンバーガーも販売!ボリューム満点な食べごたえ!

お店の前ではオリジナルハンバーガーも販売しています。こちらのお店もWORK PEOPLES INN、MAVAZIと同じく、株式会社ジャンプが運営。
イートインスペースがあり、アメカジ好きなお客さんどうしで交流を深めることもできます。
下の写真がメニュー表です。

僕はオリジナルバーガー、テリヤキバーガー、ポテト、ジンジャーエールを購入。その場で作る本格派です。
ボリューム満点な食べごたえで、お腹も満足できます。
こんなアメカジショップは福岡ではここだけです!
【アメカジを楽しむ】天神ワークス代表の髙木さん、Lightningのモヒカン小川さん、MAVAZI店長の西田さんと特別対談
今回の取材で天神ワークス代表の髙木さん、Lightningのモヒカン小川さん、MAVAZI店長の西田さんと特別対談をさせていただきました。
ブランドの方、メディアの方、ショップの方から貴重なお話を聞かせていただくことができ、スケオのアメカジ紹介ブログを読者さんから見て、もっと面白いものにするためにはどうしたら良いかの手がかりが見つかりました。
アメカジに限らずファッションっていうのはカルチャーと密接に結びついています。それを知ることが大切です。
カルチャーですか…。例えばミリタリーやロックバンドとかですか?
そう!今スケオ君が着ているschottのライダースジャケットも元を辿ればミリタリーのフライトジャケットなんです。 それがやがてバイクレースウェアになり、初めてジップタイプのライダースジャケットを作ったのがschottなんです。 そして映画「THE WILD ONE」を見た若者がダブルのジップタイプのライダースにあこがれて、ルイスレザーがイギリスでダブルライダースを作る。 それがロックバンドマンに着られるようになって…と、ファッションには歴史があります。
僕もLightningを読んでいてとても面白いと感じます。そういう知識がある方たちが書く文章だからこそ、重みやこなれた表現ができるんですね。もっと勉強します。
海外の歴史だけでなく、日本の歴史もあるんですよ!スケオ君の履いているレッドウィングは渋カジブームのアイコン的存在でした。昔はレッドウィングが買えない人はチペワ、チペワが買えない人はゴリラを買うという流れがありました。もうゴリラってブランドはなくなっちゃったけどね。
「渋カジが、わたしを作った」というタイトルの本がありますよね!アメカジの歴史を知るためにも、今度それを読んでみます!
歴史を知るだけでなく、自身で着て実践知を得ることも大事です。スケオ君が履いているブーツ、かなりタイトなサイズを選んでいますね。
はい。実寸で選んでいます。
タイトに履くと脱ぎ履きが大変になる…。そんなときは革のすべり剤とブーツジャックが効果的です。
本当だ…。今までブーツを脱ぐのに2分くらいかかっていました(笑)。それがものの2秒で脱げました。色々なものを試してきたからこそ出てくるアイデアがあるんですね。たくさん試してみて知識の引き出しを増やします。
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エンジニアブーツが履きにくい、脱げない…。革のすべり剤、ブーツホーン、ブーツジャックの3つで着脱を楽に!
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今回取材をしてみて、改めてアメカジって奥が深いなというか。もっとアメカジを楽しみたいと感じました。
自分も長年アメカジのメディアをやってきて、それが今や自分のスタイルになっています。 今のブログを長く続けると必ず良いことがありますよ!応援しています!!
皆さん、2日間本当にありがとうございました。
このような会話をして2日間の取材を終えました。
本当に貴重なお話ばかりでした。
知識のインプット、実践してアウトプット、そして継続。
これを考えて今後もブログ運営を続けていきます。
精進して参りますので、読者の皆さん、今後ともよろしくお願いいたします。




