読者の知りたいこと


様々なモデル・カラー・マテリアルが存在することで有名なコンバースですが、
実はホーウィン社のクロムエクセルレザーを使ったものが存在することをご存じですか?
過去にオールスター、ジャックパーセル、スター&バーズの3モデルが発売されており、物珍しさもあって高い人気を博しました。
特に人気の高かったオールスターは2014年以降再販されていないため、現在では激レアなアイテムとなっております。
本記事ではレザーマニアである僕が、クロムエクセルレザーを使った重厚で無骨なオールスターについて徹底解説します。
クロムエクセルレザーのコンバースは3モデル存在する
クロムエクセルレザーを使ったコンバースには以下の3モデルが存在します。
- オールスター(LEATHER ALL STAR CHROMEXCEL HI)
- ジャックパーセル(JACK PURCELL CHROMEXCEL LEATHER RH)
- スター&バーズ(STAR&BARS CHROMEXCEL LEATHER)
時は2014年9月。最高峰のマテリアル、ホーウィン社のクロムエクセルレザーをまとったコンバースが世に現れました。
「レザーオールスタークロムエクセルハイ」と「ジャックパーセルクロムエクセルレザーロー」の2種類ですね。
カラー展開は、オールスターがブラック・ブラウンの2色、ジャックパーセルがブラック・バーガンディの2色です。
アメカジファンにはコンバースを愛用している方も多いため、同じくアメカジ界で高い人気を誇るクロムエクセルレザーをしたモデルの登場に、心を躍らせた方も多かったと聞きます。
ちなみにこの2014FWは「Mr. Simple & Miss Decora」をテーマとしており、シンプルとデコラティブという両極端のデザイン企画がなされたシーズン。
クロムエクセルレザーモデルの2種類はシンプルアレンジモデルの代表作です。
それから3年後の2017年、スター&バーズ(通称ジャックスター)のクロムエクセルレザーモデルが登場します。
カラーはバーガンディのみ。
オールスターやワンスターと比べると知名度では劣りますが、玄人好みの名作モデルへのクロムエクセルレザー採用に、多くのファンが喜んだことでしょう。
そしてまたその3年後の2020年9月に、ジャックパーセルクロムエクセルレザーローの新色モデルが発売されます。
深いネイビーカラーが特徴の本作は、クロムエクセルレザーのコンバースに、新たな1ページをもたらす存在に。
クロムエクセルレザーと聞くと、ブラック・ブラウン・バーガンディ・グリーンあたりが定番ですが、そこにあえてネイビーを採用したことは画期的でした。
「濃紺から現れる茶芯」という珍しいエイジングが見られるのもこのモデルの特徴で、レザー上級者たちから大いに注目を集めました。
レザーオールスタークロムエクセルハイの特徴
クロムエクセルレザーのコンバースオールスター「LEATHER ALL STAR CHROMEXCEL HI」には、マテリアル以外にもいくつかの特徴が見られます。
ここでは実際の写真を使って、ディテールを詳しく解説していきます。
ホーウィン社のクロムエクセルレザーを採用
レザーオールスタークロムエクセルハイはブラックとブラウンの2色が存在しますが、僕が所有しているのはブラウンです。
新品の状態だと濃いめのブラウンカラーをしており、革の表面は均一で、艶のないマットな質感です。
クロムエクセルハイの実際の写真を見たところで、クロムエクセルレザーが一体どんなレザーなのかを詳しく解説します。
クロムエクセルレザーとは
クロムエクセルレザー(Chromexcel Leather)は、アメリカの有力タンナー”ホーウィン(Horween)社”が作る牛革の製品名です。
その製法は100年以上前に開発されたものであり、選別によって選び抜かれた原皮を”コンビ鞣し”という方法で鞣した後、牛脂・蜜蝋・植物性脂・魚脂など、4種類以上の油脂をブレンドした特性オイルを塗り込んで作られています。
通常、革を作る際には作業効率を優先して、石油などの浸透率の高い原料を使用します。
一方でホーウィン社が重視しているのは”皮のペース”。通常の何倍もの時間をかけてじっくりと油脂を染み込ませ、人工的でないナチュラルでワイルドなレザーを作ります。
こうして生まれたクロムエクセルレザーには、重厚さの中にも柔らかさを感じられる、独特の質感が備わっています。
油分が多いため指で押すとオイルが走る”プルアップ”レザーであることが特徴です。
写真を見ると、革の裏から指で押した箇所の色が薄くなっていることが分かります。
これはその箇所のオイルが革の内部で動いている証拠です。
”茶芯”レザーであることも大きな特徴。
芯を茶色く残して、ブラック・ブラウン・バーガンディ・グリーン・ネイビーなどの色に丘染めされます。
豊富に含まれた油分が、一般的な茶芯レザーの経年変化とは異なる、個性的な茶芯を生み出します。
ちなみに上の写真は僕が所有しているクロムエクセルレザーのベルトです。
購入当初は真っ黒だったものの、約6年の使用を経て全体的に茶色く変化しています。
僕の持つレザーオールスタークロムエクセルハイは、デッドストックで購入したものなので、まだ茶芯が出ていません。
僕自身ブラウンカラーのクロムエクセルレザーに挑戦するのは初めてなので、クロムエクセルハイがどんな経年変化を見せてくれるのか、非常に楽しみですね。
本記事ではクロムエクセルハイの経年変化サンプルも載せていますので、気になる方はこのまま読み進めるか、クリックして該当の章まで飛んでください。
ブラックとブラウンの2色展開
- ブラック
- ブラウン
先述したように、クロムエクセルハイはブラックとブラウンの2色で展開されました。
両方ともクロムエクセルレザーの定番カラーですね。
茶芯のコントラストが出やすいのはブラックですが、クロムエクセル独自の透明感のある色合いを楽しみたいのならブラウンでしょう。
表面の顔料が異なるだけで茶芯は同じなので、どちらを選んでもしっかりとエイジングが楽しめます。
裏地が黒
裏地がブラックだと高級感がありますね。
僕のクロムエクセルハイはブラウンですが、靴全体として見たときのブラウン×ブラック×ホワイトの組み合わせが絶妙です。
裏地がホワイトだった場合と比較して、引き締まったクールな印象になりますね。
そしてこれが、次に紹介する靴紐の色とも関連しています。
靴紐は黒と白の2種類が付属
ブラックとホワイト、2種類の靴紐が付属します。
公式画像等を見るとホワイトを付けられていることが多いのですが、個人的なおすすめはやはりブラック。
濃いブラウンにブラックの靴紐を付けることで、一気に男らしい雰囲気になります。
先述した裏地のブラックカラーとも合っており、色のトータルバランスを考えて付属していることが分かります。
インドネシア製
クロムエクセルレザーという豪華なマテリアルを使用していますが、意外にもインドネシア製。
コンバースの中には日本製の特別モデルも存在しますが、クロムエクセルハイに関しては日本国内に流通している多くのモデルと同様に海外生産品です。
ただし、インドネシア工場にはアメリカ・ノースカロライナ州のランバートン工場で使われていた設備が引き継がれています。
2001年に当工場が閉鎖された際に主要生産地の1つとして選ばれたのがインドネシアでした。
アメリカから生産責任者を招き、ソールのゴムの配合比率から必要な設備まで、すべてを忠実に継承しています。
その意味において、インドネシア製のオールスターは1990年代のアメリカ製オールスターのスペックをしっかりと引き継いだ、子孫のような存在なのです。
レザーオールスタークロムエクセルハイの経年変化
おはようございます。今日は新入りコンバースで!こちらアメリカの老舗タンナー、ホーウィン社の鞣すクロムエクセルという革を使用したモデルです(2014年モデル)。経年変化が楽しみな革です。
靴底洗って汚れ落としてオイルアップして靴紐を変えました。黒紐はだいたい何とかしてくれる! pic.twitter.com/9HWRc1GT8K— おおかみ🐺 (@Not_lonely_wolf) November 11, 2023
クロムエクセルらしく太く深いシワが刻まれています。
最初は硬いですが、履き込むと全体的にクタッと柔らかく変化。
足あたりが良くなり、格段に履きやすくなります。
写真の投稿主様は大事に履かれているため、まだ茶芯は出ていません。
長年は着込むことで茶芯が出てくると、より味わい深い表情になります。
エイジングが楽しいのもクロムエクセルレザーの魅力ですね。
ちなみに本ブログでは、クロムエクセルレザーの経年変化集の記事も書いていますので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。
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クロムエクセルレザーの経年変化集!ガシガシ使って茶芯を出すのが流儀!
続きを見る
レザーオールスタークロムエクセルハイのコーデ
クロムエクセルレザーのコンバースオールスターハイカットということで、秋冬をイメージしたコーディネイトをご紹介します。
ルイスレザーのライダース、リジッドデニムと合わせてかなりハードめにコーデしてみました。
これだけ重厚感のあるスニーカーであれば、ブーツの代わりとしてライダースコーデにも馴染んでくれます。
ルイスレザーが茶芯なので、クロムエクセルハイの茶芯ともバッチリ合います。
着用したライダースとジーンズの記事は、下のリンクから読むことができます。
レザーオールスタークロムエクセルハイの入手方法
かつてはフットモンキー(東京・アメ横)をはじめとしたシューズショップにて販売していましたが、現在はすでに廃盤。
今購入するとしたらメルカリ・ヤフオクなどの中古サイトを探すことになります。
ちなみにAmazonにて小さいサイズのみですが、オールスタークロムエクセルハイのブラウンが販売しています。
デッドストックで購入できる大チャンスなので、サイズの合う方はぜひ購入を検討してみてください。
まとめ
本記事をまとめます。
- ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使ったコンバースは3モデル存在する。オールスター(2014年発売)、ジャックパーセル(2014年、2020年発売)、スター&バーズ(2017年発売)で、現在は全て廃盤。
- 中でも人気だったのはレザーオールスタークロムエクセルハイ。裏地と靴紐が黒(紐は白も付属)なので、無骨で重厚な印象。
- 経年変化で深いシワが入り、奥行きが生まれることで肉厚な表情に。スレた箇所から現れる茶芯も魅力。
- ライダースやリジッドデニムといった重厚なアメカジアイテムによく合うので、秋冬のコーデで活躍できる。
- 購入するとしたら中古サイトで探すことになる。ただし小さいサイズのみAmazonでデッドストックが販売されている。
ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使っているだけあって、通常のレザーオールスターとは一線を画しています。
廃盤なのでマイサイズを見つけるのには非常に苦労しますが、できれば状態の良いものを購入して、あなただけのクロムエクセル・エイジングを楽しんでみてください。