読者の知りたいこと

レッドウィングでかつて人気を誇っていた”ラウンドトゥ”と”ペコス”。
歴史があり、日本でも定番として浸透していましたが、それぞれ2023年、2020年に廃盤になりました。
廃盤を惜しむ声が多く、多くのファンが復活を望んでいました。
あれから月日が経ち2025年8月22日、ついに新ラウンドトゥと新ペコスとして復活を遂げます。
新ラウンドトゥは8165、8167、9111の3色、新ペコスは8168の1色がリリースされ、購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?
また同時に、以前のものとどう変わったのか知りたいという方もいらっしゃるかと思います。
そんな方のために、本記事では新旧ラウンドトゥ・新旧ペコスのそれぞれ違いを、実際の写真を使って徹底解説していきます。
旧ラウンドトゥ・旧ペコスの廃盤化の経緯
レッドウィング社が創業間もない時期に製造していた6インチのラウンドトゥブーツにルーツを持つ「アイリッシュセッター6インチラウンドトゥ」。
”レッドウィング社が作ったウエスタンブーツ”として売り出され、今日でもアメリカ西南部やテキサスで愛されている「ペコスブーツ」。
どちらもレッドウィングの定番かつ人気モデルだったのにも関わらず、それぞれ2023年、2020年に廃盤になりました。
廃盤になった理由は以下の2つです。
まず1つ目に、レッドウィング・アメリカ本社は2020年にサイバーテロ被害に遭っています。
そのことで同社はラウンドトゥをはじめとした、ブーツの生産情報に関する資料を失いました。
加えて2つ目のパンデミックによる工場の稼働制限も痛手でした。
人員を投入できず、ラウンドトゥとペコスの復活を試みることすらできない状況であり、結果として廃盤に。
レッドウィング社としても泣く泣くの決断だったのであろうと予想できます。
新ラウンドトゥ・新ペコスとして復活
ところが2025年8月22日、嬉しいニュースが舞い込んできます。
待望のラウンドトゥ、ペコスがついに復活。
廃盤化以前のものとデザイン、ラスト(木型)、レザー、品番はそのままに、要所要所にアップデートを施しています。
廃盤モデルの復活といえば、2024年9月4日の新ベックマンが記憶に新しいですよね。
ベックマンのときにはデザイン、ラスト、レザー、品番を一新していました。
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【復活】新作ベックマンはどう変わった?旧作モデルと比較して分かった6つの変更点
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主要な部分には変更を加えず、昔のまま復活させたのが前回との違いになります。
今回リリースされた新作ラウンドトゥは8165、8167、9111の3品番で展開。
ブラック・クローム、ホーソーン・アビリーン・ラフアウト、カッパー・ラフ&タフのものが復活しました。
※8165のみ、横浜店オープン記念として、4月25日に先行発売されています。
- 新8165
- 8167
- 9111
新作ペコスの方は8168 ホーソーン・アビリーン・ラフアウトが復活。
レッドウィングの中でもヘリテージな印象が強いこの2モデル。
そんな2モデルが新旧でどう変わったのか、次の章で詳しく見ていきましょう。
新ラウンドトゥはスピードフックからハトメに変更(8165のみ)
新作ラウンドトゥは全てハトメ仕様に統一されています。
- 新8165
今回復活した3品番中、8165のみ、元々スピードフック仕様で販売されていました。
- 旧8165
- 新8165
- 旧8165
- 新8165
8167、9111は元々ハトメ仕様であったため、この2品番に関して変更なしということですね。
これは、8165とあとの2品番とで、誕生の仕方が異なっていた歴史があるからです。
8165は元々、1953年に発売されたラウンドトゥの祖先”766”の復刻モデルとして誕生しました。
766がそうであったように、8165もスピードフック仕様で発売されてきました。
8167と9111は元々、アイリッシュセッター6インチラウンドトゥ”8166”の色違いとして誕生しました。
8166は、アイリッシュセッター6インチモックトゥ”875”のラウンドトゥバージョンとして開発されたため、875同様にハトメ仕様となっていました。
このように、同じデザインのブーツなのに誕生の経緯が異なるため、スピードフック仕様とハトメ仕様に別れていました。
今回の復活の際に全てハトメ仕様に統一されたため、結果として8165のみ変更が行われたことになります。
新ペコスはポロンインソールに変更
新作ペコスにはポロンインソールが採用されています。
ここが唯一の変更点ですね。
ペコスといえば、2024年8月に日本に上陸した”1155”ワークライン11インチペコスが記憶に新しいですね。
この1155にもポロンインソールが採用されていたため、復活の際に模倣した可能性があります。
また、最近リリースされたモデルの中にも、ポロンインソールを採用したモデルが多く見られます。
レッドウィングがポロンインソールを推しているということなのでしょう。
クッション性が高くて歩きやすいので、僕個人としては沢山のモデルに使われて欲しいと思っています。
廃盤モデルが相次いで復活。次はどのモデル?

最近では「エンジニアブーツが復活するのではないか」という予想も高まってきています。
2025年8月21日にレッドウィング・ドイツから、”2966”エンジニアブーツ・ノンスチールトゥの復活が発表されました。
海外で再販されたとなれば、日本国内でも再販される可能性が高いです。
他の廃盤モデルだと、ロガーブーツやミルワンなどがありますが、これらに関しては未だ情報が出ていません。
個人的には人気で劣るロガーブーツと、ポストマンと競合するミルワンは復活したとしても後回しなんじゃないかなと思っています。
本ブログでは、レッドウィングの新商品予想の記事も書いていますので、もっと僕の予想を知りたいという方はぜひご覧になってください。
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本記事をまとめます。
相次ぐ廃盤化により、ラインナップの魅力が激減したと言われていたレッドウィングでしたが、
ベックマン、ラウンドトゥ、ペコスと来て、エンジニアまで復活すれば、全盛期の力を取り戻せるかもしれません。
今後のレッドウィングの動向には、ますます目が離せませんね。