読者の知りたいこと

英国ライダースブランドの雄”ルイスレザー”。
長い歴史を持つブランドであり、これまでにかなりの種類のレザージャケットを世に出してきました。
それゆえに初心者の方だと、どのモデルを買うべきか分からなくなりがちです。
本記事ではルイスレザーを初めて買う方におすすめな、有名5大モデルをご紹介していきます。
ルイスレザー初心者におすすめな有名モデル5選
さっそく、初めてルイスレザーを買う方におすすめしたい有名なモデルを5つ紹介していきます。
英国ライダースの歴史が詰まった傑作ばかりですので、どれを選んでも後悔ないでしょう。
むしろここにあげる5つが有名すぎて、その他のモデルはややマイナーな部類になります。
エントリーモデルとしても人気なので、ぜひ参考に見ていってください。
ライトニング
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ロンジャンタイプのダブルライダースの中でも、特に有名なのがこの”ライトニング”。1958年に誕生した歴史あるジャケットです。
666やアディクトクローズなど、様々なブランドから同様の形のものが販売されていますが、元祖はもちろんルイスレザー。
4つのジップポケット、サイドアジャスターベルト、バックのヨークなど、デザインの全てがロンジャン界のシンボルと化しています。
きれいめでエレガントなそのデザインは、スーツのジャケットをライトニングに変えてあげても、違和感なくハマるほど。
英国らしく洗練されたデザインのジャケットです。
ルイスレザーでも定番中の定番モデルのため、数多くのロックスター、ファッショニスタ、芸能人たちに着用されてきました。
伝説のロックスターだとセックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ。
ファッショニスタだとコム・デ・ギャルソンの創始者である川久保玲さん。
日本のアーティストだと甲本ヒロトさん(ザ・クロマニヨンズ)、SUGIZO(X JAPAN)、登坂広臣さんと岩田剛典さん(三代目 J SOUL BROTHERS)。
芸能人だと松本潤さん(嵐)、菅田将暉さん。
まだまだ着用者は数多くいらっしゃいますが、あげただけでもそうそうたる顔ぶれです。
ライトニング系統だけでも391T(タイトフィット)、402T(タイトフィット・バックサイドベルト)、391(レギュラーフィット)、402(レギュラーフィット・バックサイドベルト)、392(レギュラーフィット・パッド付き・バックサイドベルト)と複数の種類があります。
391Tのサイズ感に関する記事も書いていますので、参考にしてみてください。
全体的に細身で身体に吸い付くようなフィット感が特徴です。
後述するサイクロンよりも身幅がタイトになるようデザインされています。
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ルイスレザーのサイズ選びは肩幅と胸囲を基準に!試着画像とサイズ表で解説!【ライトニングタイトフィット】
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サイクロン
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ロンジャンタイプのダブルライダースの中でも、”ライトニング”に次いで有名なのがこの”サイクロン”。1973年に誕生しました。
”サイクロン”と”ライトニング”は、ロンジャンの双璧をなすモデル(シルエット)といっても過言ではありません。
名前から”風神”と”雷神”を想起できるのも面白いです。
元々はライトニングの方が人気でしたが、近年ファッショニスタの方々がサイクロンを好んで着用しており、人気が急上昇しています。
旬な一着が欲しい方にはぴったりなモデルです。
左右非対称な3つのジップポケットとフロントフラップが特徴的で、ライトニングに比べてシンプルな印象を受けます。
そのシンプルさが近年の爆発的な人気に繋がっており、今ルイスレザーを盛り上げているモデルの1つとなっています。
長い歴史を持つ定番モデルであるため、ロックスターやファッショニスタ、芸能人からも支持を得ているモデルです。
伝説のロックスター、ジョニー・サンダース。
ファッショニスタの藤原ヒロシさん、人気ブランド”アンダーカバー”のデザイナーである高橋盾さん。
日本のアーティストだとセイジさん(ギターウルフ)、登坂広臣さん(三代目 J SOUL BROTHERS)、山下智久さん。
俳優の伊藤健太郎さん、香川照之さん。
お笑い芸人だと小峠英二さん(バイきんぐ)、徳井義実さん(チュートリアル)、木下隆行さん(TKO)、くっきー!さん(野生爆弾)。
特に小峠さんとくっきー!さんは革ジャン大好き芸人としての地位を確立しており、TVやYouTubeなどのメディアでもお洒落な着こなしを披露されています。
彼らがサイクロンを度々着用していることも、近年のサイクロンブームに大きな影響を与えていると見て、間違いありません。
441T(タイトフィット)、441(レギュラーフィット)から選ぶことができます。
サイズ感はライトニングと変わりませんが、サイクロンはライトニングに比べて身幅にゆとりを持たせています。
ブロンクス
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ルイスレザーのライダースの歴史を語る上で欠かせないのがこの”ブロンクス”。
洋服仕立て業、飛行用レザーウェアの生産を経て、モーターサイクルジャケットを生産するようになるルイスレザー。
その足がかりとなったのが、1953年にアメリカで公開された映画”The wild one”「乱暴者(あばれもの)」でした。
内容が反道徳的であるとして、イギリスでは10年間公開禁止となっていましたが、主演マーロン・ブランドのライダースジャケットを着たコーディネイトがポスターやプロマイドとして出回ります。
それを見たイギリスの若者はそのクールなファッションに大きな憧れを抱くようになりました。
しかし、マーロン・ブランドが劇中で着ていたジッパー付きのライダースジャケットは、当時のイギリスにはまだ存在していませんでした。
「マーロン・ブランドと同じジャケットが欲しい!」という要望が止まない中、制作に踏み出したのがルイスレザーだったのです。
アメリカ人デザイナーのバド・ガンズを起用し、1956年にアメリカンライダースジャケットを模した”ブロンクス”を発売。
瞬く間に人気のジャケットとなり、それが現在にも続いています。
つまり”ブロンクス”こそが、ルイスレザーをロッカーズ(日本でいう暴走族)のアイコンにした、始まりのジャケットなのです。
”オリジン・オブ・ルイスレザー”。
古き良き時代のロッカーズに憧れを持つ方にとって、”ブロンクス”は特別な意味を持つモデルなのです。
さて、”ブロンクス”の大きな特徴は、アメジャン(米国ライダース)のディテールが見られることですね。
エポレット、フロントベルト、アクションプリーツなど、マーロン・ブランドが着ていたジャケットを意識していることが伺えます。
スクエア状のボディポケットもアメジャンのDポケットを連想させます。
ルイスレザーの起源とはいえ、現在のルイスレザーのイメージからはかけ離れた外観を持つジャケットです。
ただし、ロンジャン(英国ライダース)らしくボールチェーンや前に取り付けられた袖ジップ、オイルタンクを傷付けない革巻きのベルトバックルといった特徴も持ち併せています。
まさに米英折衷。歴史の偶然が生んだ一着です。
384T(タイトフィット)、384(レギュラーフィット)から選ぶことができます。
ロッカーズスタイルを現代風に楽し見たい方には、細身のタイトフィットモデルがおすすめです。
ドミネーター
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ロンジャンタイプのシングルライダースの定番、”ドミネーター”。発売されたのは1962年頃と言われています。
パンクスの代名詞的な存在、セックス・ピストルズのシド・ヴィジャスが着用したことから、”シドジャン”という愛称でも呼ばれています。
全体的にシンプルなデザインですが、左右の胸ポケットがさりげなくアクセントをプラスしています。
シンプルゆえのカスタマイズ性の高さも魅力の1つで、シド・ヴィシャスのようにスタッズでカスタムするのもGOOD。
左右対称なデザインなので、スタッズで変化(左右差)をつけてあげるのも面白いです。
551T(タイトフィット)、551(レギュラーフィット)から選ぶことができます。
コルセア
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こちらもロンジャンタイプのシングルライダースの定番、”コルセア”。1962年に登場したモデルです。
ロンジャン・シングルライダースでは、先述の”ドミネーター”と並んでアイコニックな存在とされています。
極力無駄を省いたシンプル・イズ・ベストを体現する外観が特徴で、英国ライダースらしいスマートさを感じさせる一着。
60T(タイトフィット)、60(レギュラーフィット)から選ぶことができます。
シンプルな一着が欲しい方にはうってつけのモデルです。
まとめ
本記事をまとめます。
- ルイスレザー初心者におすすめしたいのは5大有名モデルであるライトニング、サイクロン、ブロンクス、ドミネーター、コルセア。
- ライトニングは左右対称に配置された4つのジップポケット、サイドアジャスターベルト、バックのヨークが特徴。ロンジャン界では最もスタンダードなシルエットと認知されている。
- サイクロンは左右非対称な3つのジップポケット、フロントフラップ、ゆとりのある身幅が特徴。近年人気が急上昇しており、ルイスレザーの中で最も旬なモデルと言える。
- ブロンクスは今のルイスレザーの始まりとなったモデルであり、映画”The wild one”「乱暴者」でマーロン・ブランドが着ていたジャケットを模して制作された。そのためアメジャンとロンジャンの両方の特徴を併せ持つ。
- ドミネーターはシド・ヴィシャスが着ていたことで有名。別名シドジャンと呼ばれ、多くのファンを持つ。
- コルセアはシンプル・イズ・ベストを体現したかのような、無駄を削ぎ落とした外観が特徴の一着。シンプルなものが欲しい人におすすめ。
まずは本記事で紹介した、基本となる5モデルを押さえておけば間違いないと考えています。
どれも代表的なモデルなので、ルイスレザーらしいコーディネイトを目指す方にもおすすめです。
現在ブームの最中で、ノリに乗っているルイスレザー。
ルイスレザーのライダースを手に入れて、ぜひこのブームに乗ってみてください。